前田建設ファンタジー営業
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:高杉真宙さん 上地雄輔さん 岸井ゆきのさん 本多力さん 小木博明さん
- 監督:英勉さん
- 脚本:上田誠さん
- 公開日:2020.01.31
- ジャンル:青春
- 上演時間:115分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
2003年.前田建設工業のオフィスの片隅にある広報グループ。社会人になったら粛々と生きていく、と働くことに情熱を見いだせないでいたドイ(高杉真宙)が憂鬱そうにパソコンに向かっている。満面の笑みをたたえたグループリーダーのアサガワ(小木博明)の「マジンガーZの格納庫を作れるか」という問いに、適当に答えるドイ。そんな二人のやりとりに、同グループのベッショ(上地雄輔)、エモト(岸井ゆきの)、チカダ(本多力)も入ってきて口々に持論を展開する。部下たちが話に乗ってきたタイミングを見計らい、アサガワの声が轟いた。
「うちの技術で、マジンガーの格納庫作っちゃおう!」
監督は英勉さん。青春系に特化した監督さんです。
英勉さん監督映画のRV
十代学校ものが得意ですね。今回は社会人もの。
前田建設ファンタジー営業部の存在は噂程度に知っています。
今WEBページを見に行ったら、マジンガーZの格納庫の話は文庫化されたらしく閲覧できないようになってました。
今はロケットパンチを作ろうとしているらしい。もう”建設”関係ないよ。
ここから先は 前田建設ファンタジー営業 の感想です。ネタバレしてます!!
前田建設ファンタジー営業 - ネタバレ感想 ( 90 / 100 )
キャラクターと俳優
人物相関図
ドイ - 高杉真宙さん
最初は冷静なツッコミだったのに、だんだん沼にはまっていった人。
冒頭で彼の言った「スパロボ」はゲームです。
版権物のロボットが巨悪と戦うゲーム。
私もはまっています。
ベッショ - 上地雄輔さん
あっという間に沼にはまっていった人。
ヘキサゴン2でバカというイメージがついていますが、演技がヘタということもなく自然に見ました。
エモト - 岸井ゆきのさん
本作とは全く関係ありませんが、岸井ゆきのさんが相思相愛っぽくってうれしかった。
彼氏だから人生を全ベットしたのか、全ベットしたから彼氏なのか分からなくなっている映画「愛がなんだ」
www.frederica-movie-review.com
チカダ - 本多力さん
最初っから沼にはまってた人。
なお、マジンガーZなんですが、
TVアニメのころの最強武器は胸のブレストファイヤーでした。
リメイクされた時に ロケットパンチが最強武器になり、
最近では目から出る光子力ビームが最強武器として扱われいます。
アサガワ - 小木博明さん
熱い!それだけで演技力をぶっとばしてました(笑)
劇中で「ブレスト!」と言ってたのは「ブレインストーミング」だね。
何か(劇中では格納庫つくり)をするときに最初に行うアイディア出しの時間。アイディア出しなので、相手の意見を否定してはいけない、どんだけ夢物語を語っても否定されない時間です。
弓教授-八奈見乗児さん
依頼人。
最近のマジンガーZ映画のレビュー。コメント欄で私が闇部分を吐露しているのが恥ずかしい。
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物語の感想
笑ってるのに涙が、、、、このバランスの映画が大好き♪
本人たちは真剣なバカ映画が大好き♪
見ている側としてはバカバカしいんだけど、作品内の人たちが真剣に真摯に取り組んでいる物語が大好きです。
基本的には作品内にツッコミはいません。だって作品の中では(ばかばかしい事情が)当たり前の世界だから。
制作する側は笑わせる気満々なのに劇中のキャラは真剣そのもの。そのバランスが大好きです。
ツッコミ兼常識人(のつもりだった)の三人のドイ、ベッショ、エモトがプロジェクトに熱くなっていく姿が面白く心地よかったです。特にエモトの拒否り方「興味ない話だと意識が宇宙に飛んでいく」がだんだんと掘削(と山田)に熱中していく姿が熱かった。
弓教授と話しているシーンはちょっと信じました。この映画ならありだなと。夢オチだと分かったときに、「しまった、気持ちを持っていかれすぎてる」とも思いませんでした。
それはもう人生の集大成ですよ。人生の総力戦ですよ。
仕事と死ぬ気で戦ったあの日の技術を使って子どものころに夢見たアレを作る。熱すぎるじゃないですか。
この映画に感動できるなら、あなたは人生を真剣に歩いています
仕事が完成して、みんなで飲む酒が世界一うまいことを知っている人であるはず。
労働賛歌は嫌いだし、そういう映画じゃないと思う。けど、仕事に真剣に向き合ったことがある人間にしかわからない感動がこの映画にはある。
、、、、あ、勢いづいちゃって上に書いちゃった。「仕事に真剣に向き合ったことがある人間にしかわからない感動がこの映画にはある」んですよ。
社内にない技術を他の会社に求めたときの返答を待つ焦らしのシーン。わざわざレスをしてきた会社が断るはずがないんですよ!帰ってくる返事は拒絶ではないのは100%分かっているのに、熱い言葉を早く聞きたいと待ってました。
その熱い返事を聞いているときに、「バカなことに真剣になっている!」という笑いと「彼らは心底熱くなれることに出会い、ちゃんと熱くなってる!」と涙が出てしまいました。
見ている側が分かっている展開はベタです。でもそのベタを心待ちにできる映画は良作です。
ちょっと残念だった掘削フェーズ
コンテンツとして地味だから掘削は適当でいいやみたいな雰囲気が流れていました。
エモトの奮起のシーンだから、そのコントラストを作りたかったのかもしれないけど、一分野を適当に済ましちゃうのはだめじゃない?
開発目的の「リアルな試算を出そう」から大きくずれちゃうぜ?気の乗らないところを適当にかたずけちゃっていいなら、最初からこんなコンテンツいらないんだぜ?
そこだけテンションが下がってしまいました。
前田建設ファンタジー営業 のベストシーン
映画のキモ
前田建設の下請けさんが頼まれもしてないのに、出撃部分以外のところから出撃してもすぐに修復できるように提案してきたシーン
巻き込まれて熱くなってるよ!作らないのに!!
冗談
マジンガーZの40何話ででてきた格納庫内でスライドするというご都合主義に真剣に悩み始める面々。
4話の描写ブレは無視することにしたのにそこはちゃんとやるのね。
それと
版権をあっさりOKを出すダイナミックプロさんと出演しちゃう永井豪ちゃん
OK出したときの「うちはいいけど、適当なもん作るとファンからそう叩きされるよ」という注意事項が熱い
きれい・かわいい・色っぽい
山田の「好きです」にドキッとしちゃった岸井ゆきのさん。
本作と本当に関係ありませんが、岸井ゆきのさんが幸せになってくれそうで本当に良かった。
岸井ゆきのさん主演の悲恋映画を見ただけで岸井ゆきのさん本人がどんな恋をしているかは知りません。
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タグと評判
タイトル:-前田建設ファンタジー営業-
監督:-英勉さん-
脚本:-上田誠さん-
俳優:-高杉真宙さん- -上地雄輔さん- -岸井ゆきのさん- -本多力さん- -小木博明さん-
前田建設ファンタジー営業 の評判
4.4/5.0 (yahoo映画 2020/02/02)
その他
最近の世の中
2019.12
2020.01
私のこと
去年が運動ファーストで映画をあまり見れませんでした。
今年はもう少しペースを上げていけるかな?