映像研には手を出すな!を見てきました。私は乃木オタです。
原作・アニメ・ドラマがありますが、一通り見てません。
映像研には手を出すな!
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:齋藤飛鳥さん 梅澤美波さん 山下美月さん
- 監督:英勉さん
- 脚本:高野水登さん
- 公開日:2020.09.25
- ジャンル:青春
- 上演時間:114分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
迷彩帽に迷彩リュックの少女・浅草みどりは、アニメが好きで、人並み外れた想像力があるのだが、見知らぬ人に話しかけられると卒倒してしまうほどの極度の人見知り。浅草の中学からの同級生・金森さやかは長身で美脚、金儲けに異常な執着を見せるタイプだ。2人が入学した芝浜高校は、413の部活動と72の研究会およびそれに類する学生組織がある、一言でいえばカオスな高校。この部活動および学生組織を束ねているのが大・生徒会。道頓堀透、ソワンデ、阿島、王が幹部として運営を司っている。そんな芝浜高校で、浅草と金森はカリスマ読者モデルの水崎ツバメと出会う
監督は英勉さん。青春ものが大得意で乃木坂46さんと仕事していることも少なくないですね。
- ◆映画『ぐらんぶる』50点/ストーリーは気にしたら負け。
- 映画『前田建設ファンタジー営業部』90点/笑ってるのに涙が
- ◆映画『賭ケグルイ』90点/浜辺美波さん 福原遥さん 伊藤万理華さんの狂気が見事でした
- 映画『未成年だけどコドモじゃない』/70点/「わたしにそっくり! 」から入って、尚の気持ちをつかむところまで見事でした!
- ◆映画『あさひなぐ』のネタバレ感想と評価/70点(乃木坂46補正込み)
(◆は乃木坂46さんのメンバーが出演しています)
本作も乃木坂46さん。直前作の「ぐらんぶる」がギャグ極振りだったわりに私にはうまく引っかからなかったので、フラットな目で見に行こうと思います。
ここから先は 映像研には手を出すな! の感想です。ネタバレしてます!!
映像研には手を出すな! - ネタバレ感想 ( 89 / 100 )
告知で使われていたこのシーンはありません。
つばめの家に車に三人で乗って「いい実写作品ができましたか」と言われた時のセリフ
「実写よ」「実写じゃな」「実写ですね」
、、、、と、映画館でさんざん見てきた告知動画のシーンを乗せたかったんですが、youtubeを探したけどない。
シーンをカットしちゃったからyoutube動画からもカットしたのか、最初から劇場用動画のつもりだったのか。
キャラクターと俳優
強めに乃木オタモードが入ってます。
浅草みどり - 齋藤飛鳥さん
乃木坂46の絶対的エースの西野七瀬さんや白石麻衣さんが卒業した今、一手にセンターを担うことになりそうな飛鳥ちゃん。
飛鳥ちゃんには常時群れるのが苦手なイメージがあります。仲が悪いわけではないですが、普通の人が人と一緒にいたい気持ちが10だとしたら、飛鳥ちゃんは4ぐらいで十分で残りの6は一人の時間を楽しみたいひと。
その辺が何となく人見知りの浅草みどりと被りながら見てました。
金森さやか - 梅澤美波さん
ファンの中では次期キャプテンの呼び声も高い梅マヨ。
ザ・真面目。 脚本もびっくりするくらい読み込んでるんだろうな。
勝ち名乗りを上げる梅マヨ。かっこよかった。
水崎ツバメ - 山下美月さん
美月本人は社交性も高く、ぐいぐい行く人。
社交性の高さが悪いほうに出て、先輩たちを翻弄しまくりました(笑)
周囲を固める方々
道頓堀透 - 小西桜子さん
表ボス。素直ないい子です。
さかき・ソワンデ - グレイス・エマさん
ずっと裏ボスになると思ってました。
いただいた仕事をやり切ったのだとは思いますが、思ったことを正直に言います。
「あんた、自分のアドバンテージの使い方、間違ってない?」
ま、黒人ハーフさんってアドバンテージの使い方はわからないし幅があるかもわからないけど。
個人的には生徒会は見分けやすくてよかったです。ふつう、ツインテール、黒人ハーフさん、寝てる坊主。
音響部 百目鬼 - 桜田ひよりさん
音響面のフォロー役。ついでにクリエイターのわがまま部分の象徴。
市場的に求められるのはSクラスの生産なんですよ。彼女の知識と腕は作品をSクラスをSSクラスにしてくれるけど、プロデューサー的に必要かといわれると、、、、予算と期間の中に収めるのには、無用の長物。の象徴。
浅草が棚に戻したファイルを、正規の位置に戻す音へのリスペクトのシーンが好き。
気象研究部 晴子 - 浜辺美波さん
オープニングアクト。豪華。出演は賭ケグルイつながりですかね。
オープニングは世界観を表現しているだけだと思ってたら、後で重要な役回りが回ってきててびっくりした。キュー子......。
藤本先生 - 髙嶋政宏さん
出演はぐらんぶるつながりかな?
どっかで役に立つかと思ったら、最後まで役に立ちませんでした。
文化祭の日に旅行に行っちゃうのも、タイに行こうとして千歳空港にいるのも、講堂のカギを持っているのも、 おかしいんだけど、こまけーこたあいいんだよ!で吹き飛ばすパワーを持った映画です。
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ドラマの方。
物語の感想
賭ケグルイ系のでたらめさ。好きです。
89点にしたのは90点の賭ケグルイの方が好きだから。
こんな話が作りたかったんだよなぁ
私は小説を書いたり脚本を書きたいと思ってたことがありました。実際に書いたものの、どこかに発表することもなくオ〇ニーで終わってしまいましたが。
何回かこのブログで書いていることを再掲。
やっぱり学校って枠はいいよね。
人数が絞られる。大使館並みの治外法権。独自ルールを見る側が飲み込みやすい。表現していることが非現実的なのに「学校」ってだけで親近感。関係者が目的に対してやり方が未熟でも見ている側は飲み込む。
そして何より、生徒の価値観が統一されてない。
会社が舞台だと価値観はなんとなく「会社のために」「給料のために」「生活するために」などで大まかには1ベクトルに価値観が集約されます。
けど学校は違う。「大学に行くために勉強」「部活で全国へ」「帰ってゲームしたい」「たくさんの女の子と仲良くなりたい」などなどで生徒それぞれで重要視している価値観が違います。
日本人の中にある小さくて雑多で未熟な場所「学校」。物語の舞台としてちょうどいいんでしょうね。
でたらめな世界観の学校の作品が大好きです。現実味1非現実9のバランス。
このブログでいえば「賭ケグルイ」「帝一の國」「ブラック校則」などなど。
個人的には賭ケグルイの方が好きですが、世界観は賭ケグルイを踏まえてさらに進化させた感じがありました。
俺も作ったことがある
成り行きで圧政を敷く生徒会を叩きのめす文化部の話とか、運動会の裏で暗躍して怪しげな薬品や強化パーツの実験をする科学部の話とか。
今だったら、なろうのサイトに投稿してたかなぁ。
クリエーターの二律背反
浅草のいくつかの言動が、英勉監督の言葉じゃないかと思えるものがありました。
- 何を作っても、万人が納得はさせられない。必ず誰かに非難される。どうやっても死ぬ定め。その十字架を背負えるのか!?
- だから描くものの規模を小さくしたくなる。
- 9割完成後のブラッシュアップ欲と期限
- 外的要因で追加されていく制約条件
- チャンスを得るために他者と協力した。そのための制約がきつくなって放り投げたくなる。
- 作っている途中でさらに良いものを思いついて最初からやり直したくなる衝動
- 作ったものに対する評への恐怖。見る奴らは半分は敵、もう半分は将来の敵
英勉監督は大人として乗り越えてきたり涙をのんだりしたところなんでしょうね。
英勉監督は映画デビュー作を酷評されてしまいました。
英勉監督のメッセージ
んで、英勉監督のメッセージとしてはこの言葉に尽きるかも。金森が何回か叫んでいます。
「このモラトリアムの期間に!!」
※モラトリアム:この場合は学生の期間のことです。失敗しても数年後にはいい思い出になる期間。
学生のうちは我がままが言えます。制約がかかると思っているところがあっても、それは大人になってからかかる制約の重さの比じゃないほど軽い。英勉さんはたくさん経験してきたのでしょう。
若いうちはやりたいことを好きなだけやっちまえ!でったらめな本作の中で監督が一番伝えたいことですね。
最後は講堂(行動?)のカギを誰かに持っていかれただけで動けくなるモラトリアムの人間が、同じモラトリアムの人間に助けられて壊して行動に入りました。
しっくり入ってきたのは乃木オタだから?
私個人としては全くそんなつもりはないのですが、
私の目に乃木坂46フィルタがかかっているでしょう
最後にふって沸いたはずの、つばめの両親との問題に違和感を感じないはずがない。3人の主人公でまだピックアップされていなかった山下美月さんに焦点を当てるために作られたんだろうなと思うのがいつもの私なのに、素直に和解してよかったねと思ってしまいました。
世界観がでたらめだから気にならなかったのかなー。いや、乃木坂46フィルターの方が強いんだろうな。
演技もうまい下手を感じなかったのも乃木坂46フィルタのせい?
エンドロールでは自信なさそうに姿勢が悪く歩く・姿勢とか気にしないからちょっとガニ股で歩く・きれいに歩いている。
三人が歩いている姿は見事に三人を表してたと思うんですけどねー。
映像研には手を出すな! のベストシーン
巴御前のハチマキ・小野小町が次郎長親分に出した手紙
映画のキモ
気象部を襲う大・生徒会
この映画はあまり現実に足を置く気はないな!?とすぐに呑み込めました。その後も見事に「こまけえことたあいいんだよ!!」に振り切っていきました。
ロボット部にプレゼンする映像研
クリエイターがこだわるところは人それぞれで、クリエイター同士でも共有しにくい。
でも、熱さだけでつながってしまうことがある。
「クリエイターってやつはめんどくさい!!」
誉め言葉。
冗談
基本的にカラカラ笑いながら見てました。
お気に入りは
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で.....(通信きれる)」
最後まで言わせてやれよ。
ところでタロスのパーツが100年前から受け継がれているようなことを言ってましたが、百式ってことでいいのかな?
ほかには
講堂の壇上ごときでビビる飛鳥ちゃん
乃木坂46の飛鳥ちゃんは数万人の前でちゃらちゃらと会話ができます。
それとこの記事のサムネ画像
(右)齋藤飛鳥さん:158cm
(左)山下美月さん:159cm
(中)梅澤美波さん:170cm
梅マヨは乃木坂46メンバーと映像に映るときはひざを曲げて高さを調整しているらしいです。
きれい・かわいい・色っぽい
登場した時の山下美月さん
読モ設定があるので、ほかの二人と映し方の気合の入れ方が違いました。
タグと評判
タイトル:-映像研には手を出すな!-
監督:-英勉さん-
脚本:-高野水登さん-
俳優:-齋藤飛鳥さん- -梅澤美波さん- -山下美月さん- -小西桜子さん- -グレイス・エマさん- -福本莉子さん- -松﨑亮さん- -桜田ひよりさん- -板垣瑞生さん- -赤楚衛二さん- -染野有来さん- -亀田侑樹さん- -浜辺美波さん- -河津未来さん- -松本若菜さん- -山中聡さん- -髙嶋政宏さん- -鈴之助さん- -出合正幸さん-
映像研には手を出すな! の評判
4.03/5.0 (yahoo映画 2020/09/25)
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2020.08
2020.09
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