アメリカ史に残る犯罪者の一人
たぶん1980年代にアメリカで大人だった人たちは強烈に覚えている悪人なんだと思います。彼の半生だったら物語としての面白みがなくても見てみたいと思うかもしれません。見なくてはならないという義務感を感じる人もいるかもしれません。
すみませんが、日本の子供だった私のところまでは彼の悪名は届いていませんでした。
前半でちょっと寝ちゃった。
顔写真ありです。
ジョニー・デップだったんだ。
わかんなかったよ。
さて、ネタバレです。
物語として
1980年代のボストン。マフィアが街を仕切り無法地帯になっていた。ジミーはFBIから情報屋として信頼を得て急成長していく。マフィアはFBIによって一掃され、持ちつ持たれつだったFBIとの関係が変わっていく、、、、。
なんでケヴィン・ウィークス(ジェシー・プレモンス)の供述から始めたんだよ。話が供述のシーンに戻ってこなかったじゃねえか。ジミーのそばにずっといたけど重要キャラにならなかったよ!意味わかんないよ。
上記に書いたように私はジミーの全盛期を知りません。今回で初めて知りました。
たぶん、当時のニュースとして一番大きいのは、IRAに武器を渡そうとして密輸船が捕まったことなんじゃないかな。これはボストンを超えて、アメリカを震撼させ、日本にもニュースが来ていたかもしれないです。
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そんな感じなんで、ジミーの行動に目的がないので物語に入れなかったんですよ。心の闇もなかったし、犯罪に対する悔恨もない。そりゃ、今の私に「生きる」以外の強い目的があるかって言われちゃうと、はっきり言い返せない。ジミーだってそうでしょう。けど、物語として切り出すなら目的を作っててほしかったんですよね。
どんな目的があるにしろ、殺人をはじめとした犯罪が許されるわけじゃないけどさ。
寝ちゃった
前半頑張っていたのに寝ちゃったのは息子さんが入院したあたりから奥さんと分かれるところぐらいまで。人生の岐路の一つだから、今後の動機のポイントになるシーンを見逃しちゃったかなと思ったけど、後の展開を見ると、そうでもなかったみたいですね。
こう見れば面白かった?
かなり初めのほうにジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)の奥さんとしてマリアン・コノリー(ジュリアンヌ・ニコルソン)が出てきます。
登場シーンでキッチンにいた時のすらりとした立ち姿がきれいでしたね。かわいいお尻でした。んで、そのままキッチンで始めちゃおうするイチャイチャぶりがなんとも新婚っぽい。
そのマリアンのつもりになって夫の暴走ぶりを見ると楽しめたかも。旦那はFBIで英雄になるけど、その裏で裏の世界に染まっていきます。それが嫌だと言っているのに、ジミーを家に呼んで接待し、ジミーは寝室までやってくる。
最終的にカギを変えて旦那を締め出しました。
一番の(唯一の?)常識人でした。
みんなのブラック・スキャンダルの評価
酷評はしていないけど、ジョニー・デップを中心に、ほめ部分を探そうと一生懸命な感じ。
部屋のなかで首絞められちゃう女の子ことジュノー・テンプルはシン・シティ 復讐の女神に出てました。