嘘八百
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森川葵さんがうまく機能してなかったんですよね。
冒頭で表現した親子のぎくしゃく。古美術に対する素人目線、ピエールのハンカチの名前に気づくちょっと鋭い観察眼。ほぼ使ってません。せめて品評会で一活躍してほしかったなぁ。敵が戻ってくるのが気づくだけとは。
子供たちの見せ場がなかったのが残念でした。
去年の冬、きみと別れ
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小林がどこまでも、「事件の脇にいたけど、俺は関係ない」と本当に思っているところが興味深かったです。恭介の目的はあくまで木原坂姉妹であり自分は含まれてないと思ってる。
普通は二人が同じ価値観でぶつかり合っている姿が熱いからクライマックスなんですけどね。
小林は逃げ腰とかバレてないとかでさえなく恭介と価値観や方向性が一致してない。それがだんだん恭介の言っていることが理解していき絶望していく。すごいいいシーンでした。
松田百合子(山本美月さん)の心がだんだん寄り添っていくのも見事でした。
ラプラスの魔女
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これって東野圭吾さんがこうならないように心掛けている部分のように見えました。制作する人間が抱える闇の部分。「良いものを作るためには人の命も人の心もないがしろにしたりコントロールしてよい」
クライマックスがバレバレだったので、そだねー(2018年流行語大賞)と思いながら見てました。
パンク侍
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もうね、バランスが素晴らしすぎですよ。腹ふり党のいい加減な教えを笑っていました。孫兵衛が狂信し始めたときも笑ってました。しかしその理由を解説されたときに心の中に怖いものが通りました。頭の中じゃないです、心の中です。
「彼は一杯いっぱいになり考えるのをやめたかった。なんでもよかった」
今でも、頭の引き出しの取り出しやすいところに置いてあります。刺さりまくりました。
jam
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物語でコンサートというと、ほとんどは舞台裏の暗躍があります。スポットライトの中で歌うヒロインを殺そうとする敵をヒーローが守るって感じですね。
そんな、多角面から見せるのがコンサートシーンの定石ですが、
オレはこんなに緊張感のあるコンサート描写を見たことがない。
すっげードキドキしたんだよねぇ。
来る
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ひたすら怖い映画ですが、メッセージを見つけてみました。
最後の夢を見るに千沙はちゃんと秀樹の気性を受け継いだようです。
だって、オムライスの国に自分しかいない。ママも真琴もパパもいない。
それは自分の中で世界が完結する世界です。秀樹のように。
こっちが表の二面性
ガンゴゼって二匹出て来ているよね?
秀樹に憑いていたのと、千沙に憑いていたの。
千沙に憑いていたガンゴゼの侵入を防ぐために、秀樹に憑いていたガンゴゼがお札を野崎に届けさせた?目的は”千沙を守るため”とかハートフルなものじゃなくて、”自分のテリトリーを奪おうとする外敵を排除するため”。
こっちは裏の二面性
社会の裏側・犯罪・裏社会部門賞
パンク侍
「去年の冬、きみと別れ」、「jam」、「来る」もよかったのですが、今年は「パンク侍」がとびぬけてました。