ふれでりかです。
FINDを見てきました。ユナイテッドシネマ台場が単独で上映のようです。公開三日目の夜に私ともう一人しかいなかったんだけど大丈夫?
FIND
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:鶴見萌さん 熊澤風花さん 望月みゆさん 花宮ハナさん 朝比奈れいさん 涼掛凛さん 茉井良菜さん 神田ジュナさん
- 監督:山嵜晋平さん
- 脚本:廣木俊文さん
- 公開日:2019.11.15
- ジャンル:青春
- 上演時間:80分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
森の中の廃教会で、8人の少女たちが集められた。なぜここに?状況を飲み込めない彼女たちの前に、突然不気味な仮面の男が現れ一人が無慈悲に殺害される?。 これは“復讐サイト『FIND』による制裁”。彼女たちはそれぞれ誰かの恨みをかい、“FIND”されてここにいるのだ。一人、また一人と彼女たちは減っていく。迫り来る死の恐怖。逃げ道のない、冷めることのない悪夢が始まる……。
ハードルを下げて見に行こう。キャッキャ、、、じゃねえや、キャーキャー言ってるのがメインでしょう。演技力もそれほどないんだろうけど、それが同じレベルならほとんど気にならないからOKです。
できれば見せてほしいのは、「アイドルでラッピングされているが、奥深い話」。
アイディアと才能はあるけど金に恵まれていない若手の監督さんや脚本さんが、やっと巡ってきたチャンスに自分の魂を込めているのを見たいです。
ここから先は FIND の感想です。ネタバレしてます!!
FIND - ネタバレ感想 ( 45 / 100 )
名前を間違っていたらごめんなさい!
"ニックネーム"をつけてみました。本記事はその"ニックネーム"で書いていきます。
基本的には上の4人で展開されています。下の四人は見せ場をもらいつつもサクサク死んでいきます。
キャラクターと俳優
"内通者"ミカ - 鶴見萌さん
本作の表ボス。
唯一、長セリフの見せ場があった子。だけど、長セリフは技術が必要ですね。うーん、、、まあ、、、ちょっと、、、、。
最後の病院のベットで狂ったように笑っているのは彼女でいいのかな?
(2019.11.26追記)
ばーちゃんの話が最後に突然出てきたように見えてました。このシナリオならこんなもんかなとおもってました。
思い出せば、冒頭に誰かが何かを落っことして拾ってもらって「大事なものなんだ」と言ってたのが今思えば”内通者”だったような、、、、。そうだとしても薄すぎる。
ベテラン脚本家なら鼻で呼吸するほど当たり前の感覚で意識せずに道中でばーちゃんの話を差し込んでくるんだろうな。
"メガネ"スズネ - 熊澤風花さん
"先生"と迷いましたが"メガネ"で。
キャラがなかったから残ったというか、この子は残るからこの子以外をキャラを強めにしたというか。
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"くま"マリコ - 望月みゆさん
裏ボス。8人の中に事態の黒幕がいるだろう、この子か最初に死んじゃった(フリ)子だろうなと思ってたらこっちの子でした。
途中ではっきりと黒幕だと確信が持てました。一度退場した子を復活させるほどしっかりとしたシナリオじゃねえ。
ぬいぐるみを持ってるのはおかしすぎるよね。
"黒T強気"アカネ - 花宮ハナさん
黒Tシャツを着ている強気なお姉ちゃん。略して"黒T強気"
死にざまにホラーもの特有の「後味の悪さ」が出なかったですね。
誰かをいじめる気はないが自分のことしか考えない子でした。← と言えるほど、ちゃんとキャラが立ってました。
"足くじき"アイ - 朝比奈れいさん
サイトを作った人(ホームページ的に)。
この子からもうちょっと情報が引き出せてもいいと思ったけどなぁ。最初はどうだったとか、あの頃からこんな風におかしくなったから仕事を離れたとか。
"運送屋"レイ - 涼掛凛さん
ブービートラップに引っかかって頭をさっくりやられる人。
"ナース"ジュンコ - 茉井良菜さん
個人的にはこの娘が一番好き。髪を後ろにまとめている女性が好きなだけかもしれないけど。
"ルール説明"ユキナ - 神田ジュナさん
この映画のルール説明のために最初に死んじゃう人。
見せ場がなくてかわいそうと思いましたが7人とは別に特別枠で選出されたらしい。
んじゃ本人も割り切れるかな?
物語の感想
見たいものは見れませんでした。
物語とは往々にして、開始と同時に問答無用の奇怪な設定が突きつけられるものだ
まあ、上手な映画は引っかかり少なく呑み込めるように作ってありますが。
いくつか割り切らなくちゃいけないところがあります。
- FINDの人探し能力(「12月15日の新宿駅で肩が当たったあいつ」で個人が特定できるらしい)
- ってか礼拝堂なんて外に直結している場所に配置してあるんじゃないの?
これらは一応理由が出てきました。ムービーとして楽しむか販売するためです。エンターテインメントのためです。
- なぜ礼拝堂でさくっと殺さずに中途半端に逃がすのか
- 最初にバリケードを作ったが仮面の男は持っていた鉈で突破できそう。なぜ仮面の男は諦めたか
- 仮面の男は何であんなにゆっくり歩くの?
それとは違い、どうしても納得できないところがあります。こちらは設定ではなく、話が動き始めてからのこと何で「開始と同時に問答無用の奇怪な設定」とは少し違う。
- 外に出た"黒T強気"と"足くじき"・"内通者"は何で分かれたのか
- 外に出た"黒T強気"は何で戻ったのか。
飲み込もうとして一番のどに引っかかっちゃったのは、"黒T強気"が教会に戻ったことだなあ。そこまで描かれていた彼女の様子から言って戻る理由がないもん。ここで初めて会った人間を心配するような子じゃないもの。
私が敬愛しているガンダムの富野由悠季監督は描きたいものを描くために作られてしまった余計な枝葉は焼却処分します。それを信望している私は軸の描きたいことが面白いなら多少の矛盾など!
飲み込んだよ。面白いものが見れるなら多少の無理は飲み込むよ!
描かれているもの
私が注視したのは、女の子たちがキャーキャー言っている裏で伝えたいことや脚本の妙です。
伝えたいことや脚本の妙
それっぽいところはありました。両方とも"黒T強気"が軸です。
気が強く「私は自分以外の子のことはどうでもいい!」と胸を張って言い切り打算で周囲と接していた"黒T強気"。はっきりと孤立していましたがどうでもよさそうでした。
周囲にうまいこと溶け込んでいた"内通者"を裏切り者としり、隣にいる"メガネ"と"くま"に警告します。
本来なら誰も信用できないいいシーンです。"メガネ"と"くま"がどちらを信用するべきか悩みこむシーンです。見ている側は真実を知っているのでモヤモヤするはずです。
でもなあ、、、、全く描写はされていないけど"くま"が主催者側なのは確定していたからなぁ
ピンチなのは"メガネ"だけなんだけど、どんなことになろうと"くま"がうまくさばくだろうなと思いながら見てました。
冒頭の所業のおかげで"黒T強気"が助けてもらえないというホラー系の映画ではキモになりそうな因果応報シーンです。よくありそうなシーンとも言います。
その後改心したとか、"黒T強気"がああいわざるを得なかったとか、"黒T強気"に仲間意識が芽生えて影で誰かを助けてた、などの描写はないです。
だから「まあ前に同じことやっちゃってるしね」以上の感情がわきません。
さらに"黒T強気"が助けてもらえない理由って"黒T強気"の性格が曲がっていたり曲がっていると勘違いされているからじゃないんだよね。
中にいるのは"内通者"・"くま"は主催者側の人間で、唯一助けようと思うかもしれないのは唯一"メガネ"だけ。でも"メガネ"に話が集中してないからそれも薄い。
なんかぼんやりした場面になっちゃってるんだよなぁ。
深堀されない8人
せめて4人だけでも深堀してほしかったよ。
最初に提示された関係性や説明から何も変わってない
バックボーンが何も描写されないんだよね。
早めに退場する方々は仕方がない。
おかしな状況であることを強調するために殺される役割はあります。それが"ルール説明"、"運送屋"、"ナース"、"足くじき"です。"足くじき"はもうちょっと頑張ってほしかったけど、殺されるための配置でしょう。
ま、この四人はしょうがないかなと。さらに"くま"は裏ボスなので省くとして。
"内通者"・"メガネ"・"黒T強気"はバックボーンがほしかった。
"内通者"と"メガネ"の関係性はわかったけど浅い。30分アニメの名探偵コナンの犯人の殺害動機よりも浅い。"内通者"の動機と"メガネ"の事情が違うぐらいはあってほしかったよ。"内通者"がばーちゃんとの思い出を大事にしている描写がほしかったよ。
そんな感じで8人のバックボーンが語られなかった。さらに集められた後の人間関係も何も変わらず”他人同士”。何も進展がないんだよね。
"メガネ"軸と"黒T強気"軸の人間関係の構築やその関係性の変化があれば違ったと思うんだよなぁ。
ちょっと飲み込み切れなかったもの
初期設定は無理やり飲み込みました。
簡単に外に出れたのも、"黒T強気"が教会に戻ったのも飲み込みました。
けど、飲み込めなかったものが3つあります。
仮面の男が二人いる
たぶん首から大きな十字架を下げているのと下げていないのの違いがあるんだと思うんだけどね。一方が捕まったときにもう一方が出てきたのは新たな恐怖の登場ではなく単なるご都合主義にしか見えなかった。
せめて前半のパニック時に二手に分かれた彼女らが同時に襲われてたら、、、でも暗すぎるぐらい暗かったから区別つかなかったろうな。
、、、、あ、だめか。"くま"のぬいぐるみで撮影しなくちゃいけないんだから"くま"のいないところで殺されても無意味になっちゃうのか。
そう考えるとなんで教会にカメラを設置してないんでしょうね。どうせ生かして返す気がないんだから彼女らに撮影しているのがばれても関係ないんだろうし。
"内通者"と"くま"
サイトへに対する関わり方が大きく違うのはわかるんですが、「スタート前から知っていた」という点では一緒なんですよ。
たぶん「"くま"-----"内通者"-----六人」という3階層を作りたかったんだろうけど、「"くま"・"内通者"-----六人」の2階層にしか感じなかったよ。これがスタート後に何かしら知った"内通者"がサイト主催者に通じることができて裏切ったなら3階層に見えたんだろうけどね。
指示が最初だけ
"内通者"が読んだ(ふりをした)「上へ行け」、逃げた先の奥で見つけた「○○○○」(読めませんでした)。
それらを見てしばらくは楽しみだったんですけどね、「主催者は殺す気なんだろ?指示通りに上に上がらなかった"ルール説明"は死んじゃったけど、指示通りのことをしていきつく先はどうなるんだ?生きて帰れるわけじゃないよな?」と。
まさか指示がなくなるとは思わなかったよ。
FIND のベストシーン
映画のキモ
見上げる"黒T強気"と三人。
上記にも書きましたが本来なら緊迫感のあるシーンです。
でもね、上にいるのが、裏切り者("内通者")+被害者("くま"・"メガネ")じゃないんですよ。
裏切り者("内通者")+主催者("くま")+被害者("メガネ")なんですよ。
それが初見にも関わらずわかってしまっていたので、本当のことを言っている"黒T強気"と裏切り者の"内通者"という構図のはずの緊迫感がぶれまくってました。
冗談
突然始まる"内通者"の不審な動きの数々の回想。
制作陣的には「キマッタ!」と思ったんだろうな。そこまでに内通していることを漏らしすぎてたので「そーですかそーですね」としか思いませんでした。
きれい・かわいい・色っぽい
礼拝堂で鉄棒振り上げて"内通者"をにらみつける"メガネ"。
奇麗でした。
タグと評判
タイトル:-FIND-
監督:-山嵜晋平さん-
脚本:-廣木俊文さん-
俳優:-鶴見萌さん- -熊澤風花さん- -望月みゆさん- -花宮ハナさん- -朝比奈れいさん- -涼掛凛さん- -茉井良菜さん- -神田ジュナさん-
FIND の評判
3.0/5.0 (映画.com 2019/11/19)
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2019.10
2019.11
私のこと
三か月の部活を始めました。一月のダンス発表会に参加します。
「♪女のなーかに男が一人」のハーレム状態です。
、、、、、といえるほど中心にいない。ついていくのに必死でハーレム状態を喜ぶ余裕はないっす。