映画『望み』75点/義と現実、生と理想。
望み
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:堤真一さん 石田ゆり子さん 清原果耶さん
- 監督:堤幸彦さん
- 脚本:奥寺佐渡子さん
- 公開日:2020.10.09
- ジャンル:人生・日常
- 上演時間:108分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
一級建築士の石川一登とフリー校正者の妻・貴代美は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に幸せに暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来遊び仲間が増え、無断外泊が多くなっていた。高校受験を控えた雅は、一流校合格を目指し、毎日塾通いに励んでいた。冬休みのある晩、規士は家を出たきり帰らず、連絡すら途絶えてしまう。翌日、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、同級生が殺害されたというニュースが流れる。警察の調べによると、規士が事件へ関与している可能性が高いという。さらには、もう一人殺されているという噂が広がる。
父、母、妹―それぞれの<望み>が交錯する。
ここから先は 望み の感想です。ネタバレしてます!!
望み - ネタバレ感想 ( 75 / 100 )
妹役の清原果耶さん、すごい。両親役に負けてない。
刑事役お二人の無機質感も見事でした。
義と現実、生と理想。
上の方で書いたキャスト欄にお兄ちゃん役の岡田健史さんは省いてあります。容疑者の家族を描いた物語なので、お兄ちゃんはあくまでトリガーです。メインじゃない。
父親は「息子の死よりも間違いを起こしていないことを信じる」で、母親が「息子の正しさよりも生きていることを信じる」。妹さんは現実と将来の間で押しつぶされそうになる。
どっちになっても最悪。父と母の考え方の対立は見ごたえがありました。重きを置くのが父は義で母が生という形は考え方がひっくり返って展開されるようなことはないですかね。
都合のいいことにならなかったのはよかったけど、あっさりした感じもあった
ちょっとだけ都合のいい玉虫色の事件真相になることを望んでいた私がいました。それほどのめりこんでいたのでしょう。最初の乱闘で後ろから頭を殴られて気を失いそのまま放置されてたとか。
こういうサスペンスっぽいけど、主題がサスペンスじゃない作品は、事件の全容が語られないことが少なくありません。
本作は事件の全貌がしっかりと語られました。クライマックスというよりは物語の締め程度の役割でしかないので、事件真相に熱い展開があるとそれはそれで主題がぶれてしまうのですが、それにしてもあっさりしていました。
ちょっとフリ過ぎ感はある。
前半は家庭の不和が忍び寄っているような描写が強かったです。
お客さんに息子の部屋を紹介するというのはどう考えても親父が悪いが、その価値観がオヤジにはない。せめて前もって連絡してこい。そしたらその時間は家を出ててやるから。次にやったら「うんこ」を連発してやる。冒頭の描写は聞き分けのいい妹さんの方に違和感を感じました。
反抗期まっしぐらみたいなところを描写したかったのでしょうが、正しい理屈を息子の方に感じる親子関係。それがちゃんと自分の話を聞いていたという感動描写はやりすぎに感じました。
記者にも同じようなものを感じましたが、あれはあんなもんかな。
容疑者との接し方を描いた作品
www.frederica-movie-review.com
www.frederica-movie-review.com
望み のベストシーン
映画のキモ
息子のために料理をする母と息子を信じるために葬儀に行った父
息子の愛し方の違いがよく出ていました。
冗談
自分の家をモデルルーム代わりに使い、父親が返事を待つことなく開ける子供部屋
オナってなくてよかったね。お互いに。
きれい・かわいい・色っぽい
どの角度でもどんなタイミングでもキレイな石田ゆり子さん
タグと評判
タイトル:-望み-
監督:-堤幸彦さん-
脚本:-奥寺佐渡子さん-
望み の評判
3.84/5.0 (yahoo映画 2020/11/03)
その他
最近の世の中
2020.09
- 自民党総裁選、菅義偉官房長官が新総裁に決定 - BBCニュース
- 山口達也容疑者 「お酒を飲んでバイク運転した」
- 「PS5」の高額出品相次ぐ 予約分転売、40万円以上も - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト
- 竹内結子さんがなくなりました。
- 欅坂46が櫻坂46に改名。石森虹花、卒業
2020.10