こんにちは。フレデリカです。
淵に立つ - 作品情報
作品情報
- キャスト：浅野忠信さん 筒井真理子さん 古舘寛治さん 太賀さん 三浦貴大さん 篠川桃音さん 真広佳奈さん
- 監督：深田晃司さん
- 脚本：深田晃司さん
- 公開日：2016.05.14
- ジャンル：人生
- 上演時間：119分
- レーティング：
公式HP
あらすじ&鑑賞前感想
郊外で小さな金属加工工場を営む鈴岡家は、夫・利雄（古舘寛治）、妻・章江（筒井真理子）、10歳の娘・蛍（篠川桃音）の三人家族。平穏な毎日を送るごく平凡な家族の前にある日、利雄の旧い知人で、最近まで服役していた八坂草太郎（浅野忠信）が現れる。利雄は章江に断りなくその場で八坂を雇い入れ、自宅の空き部屋を提供する。章江は突然の出来事に戸惑うが、礼儀正しく、蛍のオルガンの練習にも喜んで付き合う八坂に好意を抱くようになる。だが、ある時、八坂は一家に残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後。八坂の行方は知れず、利雄は興信所に調べさせているが、一向に手がかりはつかめない。
第69回カンヌ国際映画祭にて、「ある視点」部門の審査員賞を受賞した作品。
なんとなく「普通の佇まいの中にある静の不気味さ」を浅野忠信さんが醸し出せるかが勝負のように見えてます。
普通の佇まいの中にある動の不気味さ
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告知PV
淵に立つ - ネタバレ感想-
違和感である浅野忠信さんが静かで、筒井真理子さんを中心とした「夫婦」というものからブレずに向き合ってました。
淵に立つそのものの告知は「家族」をテーマにしているといってますが、本質的には「夫婦」ではないかと思います。創作物なので言い切りますが、蛍ちゃんは舞台装置でしかないです。８年後の姿に驚いたけど、８年後の物語に蛍ちゃんの意思は一つも介在してない。
もしこれが映画としてのインパクトや商業としての成功を収めたいのなら、
８年後に浅野忠信さんは出てくるし、車で探しに行った先に必ずいる。
小学生の蛍ちゃんに起こった出来事は、いかにも浅野忠信さんの犯行のように見えるように提示されてましたが、蛍ちゃんの自損事故で浅野忠信さんは助けようとしていたってオチにするでしょう。浅野忠信さんと古舘寛治さんが犯した罪をきちんと提示するでしょう。
浅野忠信さんをもっと暴れさせた方がエンターテインメントっぽいはずです。筒井真理子さんとHしてしまったり、平穏に暮らす古舘寛治さんに復讐するために大型機械をぶっ壊して逃げるとか。
けど、浅野忠信さんは静かですし、８年後に一切登場しません。「夫婦」というテーマがぶれてしまいますので。
それでも告知はそっちを選んだ？
告知を見るとサイコパスの浅野忠信さんが大暴れする物語に見えるんですよね。客引きとしてどこを切り出せばいいかわからない映画です。
告知を作る方も苦労したのかもしれないけど、、、、告知という前情報が本題とは大きくぶれるのはあまりうれしくないなぁ
淵に立つ その２
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映画の本題とは全然関係なく、勝手に感じた私の人生に足りないところ
川で蛍ちゃんの帽子を取りに行ったときに、浅野忠信さんと筒井真理子さんは二人きりになります。
筒井真理子さんは浅野忠信さんとの間に”他人との距離”と保持していますが、背中を向けて無防備な姿をさらしています。
浅野忠信さんは筒井真理子さんの腰に手を回しちょっとだけ引き寄せました。
筒井真理子さんは嫌がらずに”親密な距離”なりました。
嫌がらない態度のあと、浅野忠信さんがもう一歩詰めてキスします。そしたら積極的になりました。
その後、ドレスを見せに来た蛍ちゃんを見送った後の部屋でも同じことが発生します。筒井真理子さんは嫌がらなかったんですよ。その後は濃厚なキスですよ。
これが世にいう”女は待っている”ってことなんですかねー。
私は、”他人との距離”の時に踏み込む勇気がなく教室から出て行ってたし、嫌がらない態度の時に「我慢されているのかな」と思って辞めちゃってたのかなー。
それとも「ただしイケメンに限る」を勘違いしかけているのかなー。
淵に立つ をお勧めできる人
- １つのテーマに絞り深く掘り込み、それ以外の枝葉は描かれなくても問題ない人。
- 夫婦のはざまに興味がある人
- 引きのある俳優（1.浅野忠信さん）が出ているのに、主人公が３番手の人（2.古舘寛治さん 3.筒井真理子さん）だと気付ける人
淵に立つ を残念ながらお勧めできない人
- サスペンスが好きな人
- エンターティメントとしての映画を求めている人
- クライマックスが最後にあると思う人。
八坂草太郎 - 浅野忠信さん
はっきりとした主張はしていないのに一本筋が通っている人にちゃんと見えました。川で古館さんに一瞬だけ牙をむいたのは怖かったね。
その他
淵に立つ その２
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評判
3.47/5.0 （yahoo映画 2018/06/20）
わかんねーよ！って声も多い。この手の演出は飽きたって声も。こーいうのを低評価にすると、レベルが低いってディスられるからイヤだって声も。全くその通りですね。
私もこんなブログを書いているから一生懸命読み解きましたけど、やってなければ「意味わかんない」「それっぽい」だったろうな。
八坂の意図がわからなかったという書き込みが多いので私なりの解釈を。
八坂が訪ねてきてとどまっているのに意味はないですよ。出所したので利雄にあいさつに来た。利雄は、どこで何を言うかわからないから八坂を目に見える範囲に置いておきたかった。特にやることもなかった八坂はそれに乗った。利雄に復讐するつもりとかは特になかったんじゃないかな。
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監督：-深田晃司さん-
脚本：-深田晃司さん-
俳優：-浅野忠信さん- -筒井真理子さん- -古舘寛治さん- -太賀さん- -三浦貴大さん- -篠川桃音さん- -真広佳奈さん-
