フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。

映画『Fate/stay night [HF2]』80点/超常現象の説明なしで進むバトルとストーリーはスピード感が心地よかった/ネタバレ感想と評価

Fate/HF2
入場特典。結構いい紙つかってますよ。


こんにちは。フレデリカです。レイトショーだっつーのに人であふれてました。
正式タイトル:劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」II. lost butterfly

Fate/stay night [HF2] - 作品情報

作品情報

www.fate-sn.com

  • キャスト:杉山紀彰さん  下屋則子さん    田中敦子さん 
  • 監督:須藤友徳さん
  • 脚本:桧山彬さん 
  • 公開日:2019.01.12
  • ジャンル:アニメ
  • 上演時間:117分
  • レーティング: PR12

あらすじ&鑑賞前感想

www.youtube.com 

正式タイトル:劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」II. lost butterfly
少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。魔術師<マスター>と英霊<サーヴァント>が願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷つき、サーヴァントのセイバーを失ってしまう。

一昨年の第一章で「は?わけわかんねえ!」って書いたらコメントで袋叩きされたのが懐かしい! 

www.frederica-movie-review.com

袋叩きの内容は「村民じゃねえのに語ってんじゃねえ!!」

 

入村できたかな?

そこまで熱くなる人たちがいるんなら面白いんだろう!なので頑張りました。

※最後の「Fate/stay night  の考察」はかなり好き勝手なことを書いてます。怒られるのを覚悟してます(笑)

 

現在、PS Vitaの桜ルートを途中までプレイした状態です。一昨年の第一章を超えたところなので、本作の入り口ぐらいまでの知識。これでついていけるかなと思ったんですが、ちょっと思ったこと。Fate村の村民って桜ルートをちゃんと知っている人って何割ぐらいいるの?

いくら面白くても、あのクソ長いサウンドノベルは挫折する人は少なくないと思うよ。

※ディスりたいんじゃなくて、今の私が入村条件を満たしているか不安になっているんです。
 → 追記:帰りがけに聞こえてきた会話。「これから士郎はどうするんだ」「ねえ」。二人は新しい物語としてドキドキワクワクしてました。やっぱりゲーム版をクリアすることが必須じゃないみたいです。アニメを見れば大丈夫。

 

 

ここから先は Fate/stay night [HF2] の感想です。ネタバレしてます!!

 

Fate/stay night [HF2] - キャラクターと俳優

キャスターが顔を出してないんだけど、3章には出てくるのかい?

人物相関図

Fate/HF2の人物相関図

よく見ると、桜の周りはそこまで悪くないですね。凜とライダーの気持ちには気づいてほしいなぁ。

 

 

衛宮士郎 - 杉山紀彰さん

「万人の正義の味方」の1部2部と違い、「桜の正義の味方」になりました。
それでもちらつく切嗣の影。

これだけ気になっているんだからZEROを見てみるか。 

英霊召喚

英霊召喚

 

サーヴァント同士のバトルをあれだけ非現実的な動きをさせているのに、士郎が慎二を殴ったときにちょっとだけ飛んだだけでした。ちゃんと強弱をつけてるのが好きです。

 

そういえば、今回はセイバーとの稽古はしてませんね。あの稽古の目的は技術面じゃなく危機的状況でも落ち着く精神を持つことだったはず。あれはもういいのかな?

間桐桜 - 下屋則子さん

桜の中が二つに分かれている。

  • 表:気が小さく、士郎が大好き。
  • 裏:士郎を閉じ込めときゃいいとか、言峰では自分にはかなわないという計算できる桜(病み・闇・黒モード)

3章は完全に聖杯に取り込まれているところから始まるから、上記の”裏”について出てくるのかなぁ。聖杯の行動の根本に士郎を取り込むってことが入り込みそうだけどね。

 

一章で慎二が「桜はEカップ」と言っていたのでそうなんでしょうが、おっぱいが大きすぎです。神聖感のある初Hシーンでちょっと邪魔になってました。桜が士郎に抱き着いたときの横はみ乳が、エロアニメにありがちな過剰演出に見えてしまいました。

ところで桜ちゃん、士郎とライダーを見送った後に一人Hになだれ込みます。次のシーンで手を洗ってるのが夕方なんですが、、、、そんなに長く慰めてた?

間桐慎二 - 神谷浩史さん

徹頭徹尾の小モノ。

やなやつなのには理由があって、ここからイイもんになったらすごすぎると思ったけど、劣等感にとらわれたまま死んでいきました。

一応、女の子に囲まれている描写も少なからずあるので、彼はスクールカーストの上の方だよね。比較対象の連中が、重いもの背負ってたり(凛)、そこに価値観を求めてなかったり(士郎)だから小モノしか見えてないけど。

桜のいう自分の穢れは虫の凌辱かと思いきや、慎二でしたか。

アーチャー - 諏訪部順一さん

相変わらずアーチャーの背中がかっこいい!!漢の背中だ!

士郎がもらったアーチャーの腕。3章の予告で包帯を外してました。セイバーもいない士郎陣営の最後の切り札ですね。

 

バーサーカー - 西前忠久さん

影(聖杯)の力を示すためにさくっと負けるかと思いきや、バーサーカーの名に恥じない見せ場をもらってました。その壮大なバトルは凄まじかった。

ライダー - 浅川悠さん

1部2部では中盤の盛り上げに終始していたライダーさん。残りましたね。その俊敏性などで士郎か凛を助けそうですね。
マスターと目されていた慎二のせいで悪い奴にみえてたけど、悪い子じゃないよね。

真アサシン - 稲田徹さん

一章でしれっと出てきましたが、原作では佐々木小次郎の内部から食い破って真アサシンは登場してます。

ギルガメッシュ - 関智一さん

あれで退場?圧倒はされていたけど、決定的なシーンはなかったですね。

でも3章はキャラが飽和状態だからなぁ。士郎、桜、臓硯、聖杯。これらにギルガメッシュを加えたら一個一個が薄くなりそうで怖い。

 

Fate/stay night [HF2] - ネタバレ感想 ( 80 / 100 )

こんなこと書いていたページを見つけました。

第1部のセイバールートが「王道」。

第2部の凛ルートが「本命」。

 これらを踏まえた第3部桜ルート。

超常現象の説明なしで進むバトルとストーリーはスピード感が心地よかったです。

ギルガメッシュの宝具の説明のなさとかね。
その宝具やギルガメッシュを中心にした過去の物語はすでに完了しているので、フックになったりしません。ギルガメッシュ側がフックにならないからこそ、桜ちゃん側のフックや表現されているものに集中できるんですね。画面に飲み込まれたよ。

 

説明なしのブッコミは通常の映画なら一つです。

上記の続き。

主人公の性格や能力を前半で丁寧に説明・表現して、後半では説明なしで表現してスカッとさせることがあります。それは良作であることが多いです。
でもそれって単作映画だと一個が限界なんだよね。二個以上やろうとすると薄くなって説得力がなくなっちゃう。

※見てきた映画の中で具体例を探したんですが、ちょっと見つけきれませんでした。あるはずなんだけどなぁ、、、、。

 

それが本作ではたくさんのところで説明なしのブッコミが行われている。

分かりやすいところで言えば、上記のギルガメッシュとか、バーサーカーの不死性とかね。凛のガンドとか。表現されたものだけで裏にある理屈が分かるのは相手(物語だったり原作者だったり)とつながっているようで心地いいよね。。そういえば1部でセイバーは一撃で5回殺しましたが、セイバーオルタはそんなことできなかったね。

 

桜ちゃんの狂気

桜ちゃん以外の女性が能動的なキャラばっかりなんですよ。セイバーと凜をはじめとして、イリヤも藤姉も。キャスター、ライダー、美綴 とか。(男性もそうですね)

劇中で唯一引っ込み思案な桜ちゃん。

だからこそ内罰的で自分に追い詰められていく桜ちゃんの姿が痛い。

桜ちゃんだからこそたまっていくフラストレーション(表現としては魔力の高まりや聖杯の浸食度と直結してる)。図書室で暴走したり士郎を求めたり。最後は慎二を見切り、聖杯に飲み込まれてしまいました。

 

単品の映画だとこんな深いところまで来れないのですが。

何回か黒い桜ちゃんが表れてました。「言峰じゃ私にはかなわない」「先輩を閉じ込めておけばいい」。
こういう描写を見ると私は「黒い方が本性で、いつもは素の桜ではない」と判断してしまいます。でも本作では、いつもの桜の方が素で変なことを言い出した桜が心配になりました。

そんな感じで、黒い桜ちゃんに物語を深みを感じましたが、黒い桜ちゃんは今後で出てきますかね?3章の軸は(上記で言う)素の桜ちゃんと聖杯とのバランスがメインになっていくはず。

100%白い桜ちゃんと100%黒い聖杯の間にいる50%黒い桜ちゃん。この50%黒い桜ちゃんが表現されるかで物語の深みがずいぶん変わってくるような気がします。もちろん、今の時点で十分に深く、良作だけどね。

臓硯の謀略

書いているときに思った、臓硯の士郎に言った「桜を殺してくれ」に隠された謀略。その結果候補が3つ。

  1. 最高の結果。士郎が桜の胸に包丁を振り下ろすが、聖杯の自衛行動で士郎を殺害。我に返った桜ちゃんが「士郎を自分が殺したこと」「士郎が自分を殺そうとしたこと」に絶望して聖杯発動。
  2. 次善の結果。桜に”士郎が自分を殺そうとして殺せなかった”姿を見せて絶望させ帰宅させる。慎二と会わせれば壊れるだろ。
  3. 失敗。士郎が何もしない。しょうがねえ、自分で動くか。

結果、2の次善の結果になりました。

なんにせよ、まともな聖杯の作り方じゃない。最終部の聖杯だから1部2部のような暗黒な偽物聖杯ではなく高貴で純粋な本物聖杯ができるかと思ってたけど、聖杯とはそういったものではないんですね。

 

原作の続きはどうするかなぁ

まだ見ていないもの

今、手にある情報で2章はついていけたので、今の情報量だけで3章に臨むべきか。3章公開までにPSVitaで桜ルートをクリアしてFate zeroを見ておくべきか。

どっちの方が感動できるかなぁ。

 

15年のFateの歴史

最近、見たばっかりのFate/stay nightでこんなこと思いました。

Fate/stay nightのアニメを見ました

特に前半が顕著なんですが、「特に期待されていない深夜アニメ」感が半端ない。

(中略)

よく言われる絵の不安定さ(特にシロウの目がでかすぎる!)は、予算と時間が足りなかったんでしょうね。 

wikipediaによると、FateはPCのエロゲームから始まりました。2004年のこと。

エロゲは「エロいシーンがあれば、あとは何でもいい」という懐の深さをもつジャンルです。そこには有名無名・有象無象を許容できる懐の深さ。
”あとは何でもいい”のところで良質な物語を紡いでコンシューマーゲーム化、んで、2014年にアニメ化。でも枠がもらえただけで環境がそれほどの良くなかったのはアニメの絵からうかがえます。
別のことで例えると「カメラを止めるな!」が半年ぐらいで駆け抜けたのを規模を数倍にして15年でやってのけたってことでしょうか。

 

制作サイドは「あの時の自分に今の状況を見せてやりたい!!」と感動しているんじゃないでしょうか。 

 Fate/stay night [HF2]のベストシーン

映画のキモ

分かりやすく。

衛宮家の鍵を置いて間桐に帰った桜。

 

他には

士郎と凜の会話を聞いてしまった桜が覚悟のベクトルを変更

士郎を汚したくないのでHするのを断念したはずですが、
凜に士郎をとられたくなくて、体を差し出しました。

 

冗談

衛宮宅でご相伴にあずかるライダー。

なかなかのシュールで面白いと思うんだけどね。場内からは笑いは起こらず。つまらなかったというよりは物語の緊張感に取り込まれて、その緩和では全然緩和できなかったって感じ。

きれい・かわいい・色っぽい

士郎の指をなめるさくらちゃんの上気した顔

これに比べるとH前のシーンやHシーンはそうでもなかった。

Fate/stay night [HF2] の評判

4.57/5.0 (yahoo映画 2019/01/13)

 

その他

私のこと

左鎖骨を骨折後、始めてに走りました。

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監督:-須藤友徳さん-

脚本:-桧山彬さん- 

俳優:-杉山紀彰さん-  -川澄綾子さん-  -植田佳奈さん-  -下屋則子さん-  -門脇舞以さん-  -神谷浩史さん-  -中田譲治さん-  -諏訪部順一さん-  -西前忠久さん-  -浅川悠さん-  -田中敦子さん-  -稲田徹さん-  -関智一さん-