「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」を見てきました。
席の後ろでコンビニ袋をシャワシャワやられたのがムカつくぐらいには面白かったです。
僕たちの嘘と真実
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:欅坂46、TAKAHIROさん、今野義雄さん
- 公開日:2020.09.04
- ジャンル:俳優ヒューチャー
- 上演時間:137分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
2015年に結成され、翌年『サイレントマジョリティー』で鮮烈なデビューを飾った欅坂46。強烈なメッセージ性が込められた歌詞の世界観を、独創性と圧倒的パフォーマンスで表現し、日本中を熱狂させた。2019年に初の東京ドーム公演2daysを成功させて迎えた2020年。絶対的なセンター・平手友梨奈が突然の脱退――。
5年目へ突入したグループはこの後どうなっていくのか?多くの人がその動向を見守る中、7月16日に開催された配信ライブ『KEYAKIZAKA 46 Live Online, but with YOU!』で“ひとつの決断”を下した。
「欅坂46は5年間の歴史に幕を閉じます」
グループの最新状況を収めたドキュメンタリー映画がついに公開する。
先日の日向坂46のドキュメントに続いて、欅坂46です。
サッと調べたら、スクリーンは欅坂46のが多い。倍ぐらい多いかも。TOHOシネマさんが公開しているのが大きいのかな。
AKBや坂道のドキュメンタリーって不都合な部分から目をそらさないものが多い。オダナナのスキャンダルやら、平手が卒業ではなく脱退の理由とか。
ここから先は 僕たちの嘘と真実 の感想です。ネタバレしてます!!
僕たちの嘘と真実 - ネタバレ感想 ( 60 / 100 )
卒業したメンバーは出番なし。今泉佑唯さんと長濱ねるさんのことを2分ぐらいやっただけでした。米さんたちのことは話題にも上げない。
二期生参画も簡単に済ませてました。
インタビューを受けてたメンバー
守屋茜さん
世間の意見の代表で、さらに凝縮した人。私のイメージで言うと、FF10のワッカ的な。
事態の中心にいても、その世界の一般人的な感覚のある人。
欅坂46で言うと、世間が平手友梨奈さんを持ち上げるのと同じように、守屋茜さんも平手友梨奈さんを神輿の上にあげました。
「平手友梨奈さん以外の後ろで踊るなんてありえない」というのは、前に出る気はないし誰も出す気はないってことでしょう。
その強い思いや強い発進力はキャプテンに向いていると思いますが、柔軟性がない。だから上に菅井友香さんを置いたのは運営さんは見事です。学生時代の一年限定のキャプテンなら守屋茜さんで突っ走れるだろうけどね。
菅井友香さん
トータルバランスのいい、状況を俯瞰的にも見れる人。
平手友梨奈さん一党体制と、メンバーの露出のバランスを考えてました。
小林由衣さん
最後のインタビューにイメージがひっくり返されました。
「私はみんなと違うことを感じていたかもしれない」
「今泉佑唯さんが一番気持ちを共有し同士でありライバルだった」
今泉佑唯さんと一緒に卒業したり、立場がテレコだった可能性があったのかもしれないですね。
私には今泉佑唯さんっていうと平手友梨奈さん一党体制にNOを言って欅坂46を離れたイメージがあります。守屋茜さんと意見を別にする立場だったかも。
それも、平手友梨奈さん脱退と改名で違う関係性になっていくのでしょう。
小池美波さん、渡辺理佐さん、齋藤冬優花さん、石森虹花さん、原田葵さん
メンバーのそれぞれの立場から当時のことを語るメンバー。
物語の感想
求められたものに食われた平手友梨奈さん-ダークで鋭い視線-
以前に私はこんなことを書いてます。
<坂道シリーズ:欅坂46>平手友梨奈with欅坂20にならないために。 - フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>
欅坂46の楽曲はその世界観が強すぎるところです。(すっごい簡単に言うと中二病)
乃木坂46が「制服のマネキン」で試した路線です。乃木坂46は「君の名は希望」でもうちょっとだけそっち路線で攻めてみますが、「ガールズルール」で現実味のある世界観に路線を固定していきました。
欅坂46は、世界観をさらに攻撃性の強い方向に攻めていきました。
その結果、ステージ衣裳で世界的に怒られたり世界観を感じすぎてしまったファンが暴れてしまったりとか副作用も発生してしまいましたが、圧倒的な支持層を得たのも確かです。
しかし、より近い場所にいる人たちが、その世界観に没頭するしていきます。欅坂46彼女本人たちです。
強い世界観はメンバーに対しても強く刻まれました。
彼女たちはパフォーマンスレベルが高くても、素は思春期の少女たちです。彼女らは自らが歌う歌とダンスで、その世界観に没頭していっているように見えます。
もろに直撃を受けたのが平手友梨奈さんです。彼女のイメージは外仕事でさえ求められます。→ 映画『響-HIBIKI-』50点/欅坂46のままの平手ちゃんが心配だ
平手友梨奈さんが大きく変わったのは不協和音ということですが、平手友梨奈さんは同じ目線のメンバーではなく、一歩引いた大人のスタッフたちの方に心を開くようになったようです。平手友梨奈さんにとってメンバーはファンと同じになってしまったのかもしれないですね。仲間である以前に魅せる相手になってしまった。
ダークで鋭い視線を求められてきた平手友梨奈さんは9th「10月のプールに飛び込んだ」で求められた明るい女の子のイメージMVは受け入れられませんでした。
求められたものに食われた平手友梨奈さん-天才のこだわりと体力-
ファンとメンバーに持ち上げられてしまった平手友梨奈さん。
本作の中では、ライブに出ないのは、自分ができるパフォーマンスに納得できないからということでした。
当時の発表は「腰部打撲・左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症、両手関節捻挫による遠位橈尺関節痛」や「右ひじ負傷」で不参加になっていました。
、、、、でね。ライブの裏側では倒れるような平手友梨奈さんが描かれています。ステージ裏では立つのもままならないような状態で看護(といっていいレベル)を受けています。それが舞台に立つと100%のパフォーマンスをします。それが繰り返されます。
最後の力を振り絞って5分踊るのは壮絶な精神力です。でも1ライブで3回繰り返したら、気のせいじゃない?
いや、たぶん、「平手友梨奈は病弱な天才」ってイメージに本人さえも気持ちを持っていかれている。
1パフォーマンスごとに倒れる(っつか、始まる前から体調悪そうにしてた)のは、演技じゃないでしょう。
でも、5年したら「なんで私はあの時倒れてたんだっけ?」になるような気がするし、周囲で一生懸命世話していたスタッフも「なんであの子は倒れてたんだ?」となる気がする。
求められたものに食われた平手友梨奈さん-たどり着けるのか-
平手友梨奈さんは求められたものにたどり着けるのか。
本作を見ているときは平手友梨奈さんはダンスパフォーマーだと思っていました。もし、パフォーマーなら、今後、欅坂46以上のメンバーをそろえることは難しいでしょう。腕があるプロを揃えることができたとしても、仕事と割り切れるプロであり、欅坂46の仲間のように上り詰めようとする意識が共有することは難しい。
ですがスタートが「求められたもの」です。苛烈に求めた人たちは平手友梨奈さんがいく次のステージについていくのでしょうか?平手友梨奈さんが振り返ったときに誰もいなくなるようなことにならないように、、、、なっちゃうだろうなぁ。「求められたもの」だったはずなのに。
、、、と本作を見ているときは思ってました。ところで平手友梨奈さんはパフォーマーなんですかね?芸能活動は続けるそうだし映画出演も決まってる。けど欅坂46のセンターを降りた彼女は、欅坂46で達しなかった不完全燃焼は今後はどう表現されていくんでしょうね。
平手友梨奈さん以外の話
そーいえば、改名後は、全員が「一期生」になるのかしら?
改名には様々な理由があります。ネットで理由の一つとして挙げられたのは、卒業生の大暴れでした。
でもメインの理由は「平手友梨奈さん一党時代」「世の中にnoを言い続ける世界観」の脱却。
そうなると改名後は欅坂46の曲は行わないかもしれないですね。
AKB、坂道グループの歌詞の全てを作っていることになっている秋元康さん。
本作ではライブ後の欅坂46にきつめのアドバイスをしていました。
動画で今野義雄さんに厳しめのことを言っています。
両者ともグループの現在をちゃんと把握していたりライブをしっかり見ていたりしてて、「意識を変えないとダメ」だと言ってます。(その「変えなくちゃいけない意識」は具体性がないので、受け取る方はかなり大変ですが)
今野義雄さんに難題を叩きつける秋元康さん
曲なんて作ってる時間なんかねーだろ。
曲つくりのテンプレートが頭の中にあったとしても無理だろ。
最終チェックぐらいはしてるんですかねー
欅坂46の成り立ちから、不協和音ができた理由まで語ってます
ちゃんと見ているし、感性がすげーな。
TAKAHIROさんをはじめとして、メンバーにちゃんと向き合って寄り添っている人たちばかりですね。
特に単独でアメリカに渡ったことのあるTAKAHIROさんなんて、「そんな弱いメンタルでこの先やっていけるわけねえだろ!」と見切ったり檄を飛ばしたりしても違和感はない。けど小池美波さんの心をゆっくりひも解いている姿は優しかったです。
平手友梨奈さんがライブに出ないと当日に聞いたメンバーの動揺を車座になってスタッフさんが話を聞いていました。
、、、、、と見えますが。ここからは私の性格の悪いところ。
今野義雄さんをはじめとして乃木坂46にも日向坂46にも同じようにスタッフはいるはずです。乃木坂46を卒業したメンバーはスタッフへの感謝と信頼しか口にしませんし、乃木坂46LLCに残っているということはそれがうわべだけではないでしょう。
けど、乃木坂46や日向坂46のドキュメンタリーでスタッフがこうまで前に出ているのを見てません。ほかのグループならメンバー同士で解決できていることをスタッフを巻き込まないとできてない?
もうちょっと短くして120分に収めませんか?
避雷針で、てちは歩いてるだけでしたね、、、、。
僕たちの嘘と真実 のベストシーン
映画のキモ
平手友梨奈さん「納得していれば自然に涙が出てくるんですよ、、、いつか来ますかね」
後半で涙を浮かべるシーンがありましたが、この時に言いたかった涙じゃないでしょうね。
冗談
踊る鈴本美愉さん
卒業後にyoutuberになり、「セカンドのころには辞めたいと思っていた」と言ってた。なので映画の中の彼女のほとんどは「やめたいんだけどな」と考えながら踊ってたことになり、なんだかなぁと思った。
きれい・かわいい・色っぽい
どこかのシーンでぼーっと立ってる土生ちゃん。
自分の推しってのがありますが、 立ってる姿が美しかった。
タグと評判
タイトル:-僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46-
僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46 の評判
4.38/5.0 (yahoo映画 2020/09/04)
その他
最近の世の中
2020.07
2020.08
私のこと
本作を見終わったのが12時。帰ってきて20時まで寝てました。びっくりしました。
なんでこんなに寝れちゃったんだろう。