フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。

映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』88点/不思議と日常の小さな悩みの組み合わせに弱いんですよ

こんにちは。フレデリカです。 

 宇宙でいちばんあかるい屋根を見てきました。

 

宇宙でいちばんあかるい屋根

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作品情報と鑑賞前感想

uchu-ichi.jp

  • キャスト:清原果耶さん  桃井かおりさん  伊藤健太郎さん  水野美紀さん  山中崇さん  醍醐虎汰朗さん  坂井真紀さん  吉岡秀隆さん 
  • 監督:藤井道人さん
  • 脚本:藤井道人さん 
  • 公開日:2020.09.04
  • ジャンル:青春
  • 上演時間:115分
  • レーティング: G

監督は藤井道人さん。初めましてです。 

去年の「新聞記者」の監督さんです。このブログが邦画専門を語るなら、必ず見とけやってぐらいの注目作品でした。タイミングが合わずに見れませんでしたが、、、、。

Twitterで面白いって声の多かった作品。楽しみにしていきます。

 

 

あらすじ&鑑賞前感想

www.youtube.com

 

 お隣の大学生・亨(伊藤健太郎)に恋する14歳の少女・つばめ(清原果耶)。優しく支えてくれる父(吉岡秀隆)と、明るく包み込んでくれる育ての母(坂井真紀)。もうすぐ2人の間に赤ちゃんが生まれるのだ。幸せそうな両親の姿はつばめの心をチクチクと刺していた。しかも、学校は元カレの笹川(醍醐虎汰朗)との悪い噂でもちきりで、なんだか居心地が悪い。つばめは書道教室の屋上でひとり過ごす時間が好きだった。ところがある夜、唯一の憩いの場に闖入者が――。空を見上げたつばめの目に飛び込んできたのは、星空を舞う老婆の姿!?

宇宙でいちばんあかるい屋根 || TOHOシネマズ

 

 

ここから先は 宇宙でいちばんあかるい屋根 の感想です。ネタバレしてます!!

 

 

宇宙でいちばんあかるい屋根 - ネタバレ感想 ( 88 / 100 )

キャラクターと俳優 

大石つばめ - 清原果耶さん

15歳設定。あれ、実年齢でも18歳ですか。彼女の出演する映画を昔から見ていたような気がしてたから22,23歳ぐらいになると思ってた。

うちのブログでレビューさせてもらっている作品

 

星ばあ - 桃井かおりさん

出てきた瞬間に、あ、この映画は面白いんだと思った。

 なんだよ、この説得力と存在感は!?樹木希林さんレベルかぁ!?

GOLDEN☆BEST/桃井かおり

GOLDEN☆BEST/桃井かおり

 

私という理屈バカに対して、些細な設定の不思議と矛盾をすべてぶっ飛ばすパワーを、この物語が持てたのは、桃井さんの力が大きいでしょう。

 

周囲を固める方々

浅倉亨 - 伊藤健太郎さん

高校生かなと思ったら、大学生でした。 

 

山上ひばり - 水野美紀さん

つばめに一切気付かない生みの親。

笹川誠 - 醍醐虎汰朗さん

ラストキーマン。

全く関係ありませんが、思っていた文字と完全に違いました。「佐々川真」だと思ってた。どうでもいいんだけどね。

大石麻子 - 坂井真紀さん 大石敏雄 - 吉岡秀隆さん

難しい関係の家族でした。それぞれで悩んでました。お母さんが「つばめ」呼びしてるから、すっかり乗り越えたんだと思ってたんだけど、まだだったんだね。 

宇宙でいちばんあかるい屋根

宇宙でいちばんあかるい屋根

 

 

物語の感想

後出しとベタの連続でした。が、心地よかったです。 

二か月ぐらい前に面白い映画が3作並んで話題になりました。

それらのちょっと上ぐらいに面白かった

 

不思議と日常の小さな悩みの組み合わせに弱いんですよ

恋愛という十代には重大すぎる悩み、生みの親について、義母に赤ちゃんができたということ、学校での噂。

それらと直結しない形で星ばあという不思議な人物と出会う。星ばあの不思議を使って解決しながらも、一番大事なところはつばめが自分で解決する。こう書いてみるとドラえもんの骨子ですね。こういうのに弱いんですよ。画面を見つめて息を飲むぐらい。

 

桃井かおりさんに負けない清原果耶さん

本作の半分ぐらいは桃井かおりさんと清原果耶さんの二人芝居です。

二人芝居の半分は非現実的な部分が多いのですが、地に足がついています。「バカ言ってんじゃねえ」と思わないのは二人の、特に清原果耶さんの演技力でしょうね。

その説得力、桃井かおりさんを相手にしての堂々とした立ち振る舞い、見事でした。

 

後出しとベタの連続でした。

義母、義母に赤ちゃんが生まれることで関係性が変わることへの不安。

言葉にしたのは後出しでしたが、うまいこと下地は作ってくれてはいました。父親と義母は、日常会話のようでつばめに”家族”を強調してました。「つばめはお姉ちゃんになるんだよ」とか「(妹だったら)二人で名前を決めようね」とか。だから義母だったと視聴者に伝えられた時に納得できたのかなぁ。

 

よく考えれば、その手法の最たるものが生みの親との再会シーンですね。

個展は東京なので親御さんと行くとことを進められたのに、つばめは一人で行く。生みの親は気づかずに絵の説明を始める。子供がいたことにショックを受けて、その場を離れる。勘のいい観客や私のような映画過鑑賞者は母親なのかなと気づく。

帰ってきて、会いに行ったことを父親に告げたことで視聴者に伝える。答え合わせができたような気分でした。

 

 

星ばあの孫が笹川なんだろうなと結構早めに察していました。シナリオを信用していたので、後半から新キャラは同情させないだろうなと。

ベタだなぁと思ってたんですが、病室での満面の笑顔の星ばあに感動しちゃいました。

 

宇宙でいちばんあかるい屋根 のベストシーン

映画のキモ

雑であっけらかんとしているのに、つばめが泣いちゃうと黙って抱きしめる星ばあ

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病室に行くまでは、いい加減な感じで発破かけてたのに、泣きながら帰ってきたら黙って肩を貸しちゃう。

年長者の女性としての振る舞いですね。

 

他には

「時間は気持ちよく使わなきゃ」

 

冗談

キックボードの止め方を教えなかったと文句を言う星ばあ

しょうがねえばーさんだ。

 

きれい・かわいい・色っぽい

 十代に負けない肌年齢の桃井かおりさん。

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さすがSK-IIの看板を長年張っていただけはある。 

 

タグと評判

タイトル:-宇宙でいちばんあかるい屋根- 

監督:-藤井道人さん-

脚本:-藤井道人さん- 

俳優:-清原果耶さん-  -桃井かおりさん-  -伊藤健太郎さん-  -水野美紀さん-  -山中崇さん-  -醍醐虎汰朗さん-  -坂井真紀さん-  -吉岡秀隆さん- 

 

宇宙でいちばんあかるい屋根 の評判

3.96/5.0 (yahoo映画 2020/09/08)

 

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