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殺人鬼を飼う女
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:飛鳥凜さん 大島正華さん 松山愛里さん 中谷仁美さん 水橋研二さん 根岸季衣さん
- 監督:中田秀夫さん
- 脚本:中田秀夫さん
- 公開日:2019.04.12
- ジャンル:社会の裏側・犯罪・裏社会
- 上演時間:86分
- レーティング:R18+
あらすじ&鑑賞前感想
キョウコはビストロで働く美しいギャルソン。だが幼い頃義父から性的虐待を受け続けた過去により、複数の人格が潜んでいた。別人格はキョウコを愛するレズビアンの直美、自由奔放なビッチで母親と同じ名を名乗るゆかり、そして虐待を受けた小学生のままのハルという様々な人格と辻褄を合わせながら暮らしている。
母親の友香里は若いころから異性関係に奔放で、年下の彼氏がいながら、娘の職場にまで金をたかりくる有り様だが、お互いに嫌悪感を抱きながらも離れられずにいた。これらにより異性を好きになることのないキョウコであったが、ある日マンションの隣人が憧れの小説家・田島冬樹と知り恋心を抱き始める。そして二人の距離が縮まるにつれ、田島の周辺に不可解な出来事が重なり、別人格たちは田島の前にキョウコに近づかないよう忠告し、母親は「あの子は普通じゃない…」と助言をし、田島は次第に解離性同一性障害のキョウコを受けとめようとする。
だがある日、キョウコの腕に“殺す”という恐ろしい文字が真紅の口紅で書かれ、何かを察したキョウコは動きにでるが、今まで保たれていた均衡が大きく崩れ始めようとしていた―。
前情報なし。TSUTAYA Discasで借りてそのままになってたものを見始めました。
監督の中田秀夫さんは有名な方ですが、私がホラーものがだめなので作品を見てません。
ここから先は 殺人鬼を飼う女 の感想です。ネタバレしてます!!
殺人鬼を飼う女 - ネタバレ感想 ( 55 / 100 )
キャラクターと俳優
キョウコ - 飛鳥凜さん
脱ぎ脱ぎ担当。
直美 - 大島正華さん
偏愛担当のようで常識担当。
ゆかり - 松山愛里さん
常識・外接担当のようで感情論担当。
深読みすると、母親と同じ名前になったのは母親のようなビッチが嫌いだから。と同時に母親を自分の中に存在させていたいから。
ハル - 中谷仁美さん
無垢担当のようで状況説明担当。
多重人格が物語の時に必ず出てくる小さい子。なんで出てきたのかいまいちわからなかった。
絵は5人目の人格を表しているのかターゲットを示しているのかよくわからず。
田島冬樹 - 水橋研二さん
4Pだけで十分に役得。
下にダラダラ書いていますが、田島がキョウコの問題に踏み込み切れていないのが、物語としての致命傷。
キョウコの抱えている問題「多重人格」のタイトルに到着しただけで、キョウコの内面の事情や問題には触れることさえできていません。
櫻木友香里 - 根岸季衣さん
機微も背景も何もない100%の悪役。楽しそうでした。
物語の感想
女性陣のきれいな裸に引っ張られて最後まで見ましたが、意味は分からず。
シリアルキラーの話ではないです。
ジキルとハイド的な話じゃないんですね。ついでにミステリー的な話でもない。
多重人格の紹介のようでもある。
あるんだけど、それにしてはR18指定になるようなHなシーンばっかり入れているので、若い人に「多重人格というのがあるのですよ」ということではない。R18指定を見れるような大人にとっては多重人格は紹介されるほど新しい概念でもない。
多重人格の一人がシリアルキラーや快楽殺人者だったって話でもないんですよね。
Hした相手は事後に殺すって話でもない。(これならゆかりがHした男をもっと殺しているはず)
母親を殺すところまでは自分に害する敵を殺すってことになるのかなぁ。母親の彼氏も間接的に害しているわけだしね。
”殺人鬼”っていうぐらいだから、日常的な連続殺人の話だと思ったんだけどね。”飼う”っていうぐらいだから、それをキョウコは認識していると思ったんだけどね。
50分ぐらいで、やっと前提が固まったと思ったら、そのまま終わっていった
50分とは、母親を殺したところです。前提が終わったかなと思いました。ここから物語が加速するかと。でも、そのまま一気にクライマックスに向かって、終わっていきました。
でなぁ、どう考えても田島を殺す理由がわからない。
ここまでの話を理解していれば田島が殺されてしまう理由は説明不要!ということでもない。説明不要で見ている側に飲み込ませるのが良作の基本ですが、それが全くない。
頑張って寄り添えばね。
頑張って寄り添えばこうなる。
- 襲ってきた義父を殺した。
- 誘いに乗ってきてHした母親の彼氏を殺した
- (イレギュラー).自分に害する母親を殺した
- だからキョウコに近づく田島が危ない。
いちおー、副人格たちが主人格を守るために、義父に植え付けられた「男=敵」を殺すって理屈は通ってるんだけどね。副人格の代表である直美と話し合って田島は大丈夫ってことになったじゃない。それが覆るほどの強硬な意思は見当たらなかったんだよなぁ。
直美はともかく、ゆかりとハルがキョウコを偏執的に愛し執着している姿を見せてくれればまた違ったかもしれないけどなぁ。
でもやっぱりこう見えちゃう
- 襲ってきた義父を殺した。
- 母親が金をせがみに来る遠因である母親の彼氏を殺した
- 自分に害する母親を殺した
- だからキョウコに近づくからといって田島を殺す理由が出てこない
もう一つひねて考えるなら
主人格のキョウコが副人格の全員を拒否る描写があります。それは正確に副人格たちに伝わります。副人格たちとしては存在存亡の危機です。
キョウコが副人格たちを要らないと思った理由。それは新しくよりどころとなった田島の存在です。正直、田島がキョウコの心にそこまで入ってきているようには見えないんだけど、そういうことみたいです。
そうなるとこうなるかな?
- キョウコを襲った義父を殺した。
- 母親が金をせがみに来る遠因である母親の彼氏を殺した
- キョウコに害する母親を殺した
- (イレギュラー)田島がいると自分たちが不要になってしまうので殺した
1-3はキョウコを守るため、4は副人格たちが自分を守るため。
これが一番面白いんだけど、やっぱりキョウコと田島の関係性がそこまでのモノに見えないんだよなぁ。
殺人鬼を飼う女 のベストシーン
映画のキモ
キョウコの拒絶と、それがみんなに伝わってしまったシーン
、、、、かなぁ。
タイトルが違って、先入観が違えばもう少し楽しめたかもしれません。
冗談
忘れてった免許証をわざわざその夜に届ける田島
俺だったら、翌日にする。ってか、届けに行かねえなぁ。
きれい・かわいい・色っぽい
冒頭で直美に襲われるキョウコ。
きれいでした。でも、ただ”きれい”と言われるのを拒否りたかったのか、おもちゃを使ってました。
タグと評判
タイトル:-殺人鬼を飼う女-
監督:-中田秀夫さん-
脚本:-中田秀夫さん-
俳優:-飛鳥凜さん- -大島正華さん- -松山愛里さん- -中谷仁美さん- -水橋研二さん- -根岸季衣さん-
殺人鬼を飼う女 の評判
2.93/5.0 (yahoo映画 2020/04/23)
その他
自分の性格にキャラ付けしてる「脳内ポイズンペリー」。多重人格とは違いますが。
www.frederica-movie-review.com
私のこと
やることなくて21時就寝3時起き