お家で「劇場」をみました。面白かったです。
劇場
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト：山﨑賢人さん 松岡茉優さん 寛一郎さん 伊藤沙莉さん
- 監督：行定勲さん
- 脚本：蓬莱竜太さん
- 公開日：2020.07.17
- ジャンル：青春
- 上演時間：136分
- レーティング： G
あらすじ&鑑賞前感想
高校からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田（山﨑）。しかし、その劇団は上演ごとに酷評され、解散状態となっていた。ある日、永田は街で、偶然、女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている沙希（松岡）と出会う。常に演劇のことだけを考え、生きることがひどく不器用な永田を、沙希は「よく生きてこれたね」と笑い、いつしか二人は恋に落ちる。沙希は「一番安全な場所だよ」と自宅に永田を迎え一緒に暮らし始める。沙希は永田を応援し続け、永田もまた自分を理解し支えてくれる彼女に感じたことのない安らぎを覚えるが、理想と現実と間を埋めるようにますます演劇に没頭していく-。夢を叶えることが、君を幸せにすることだと思って。
又吉直樹さん原作の劇場。
監督は行定勲さん。
行定勲さんって映画ごとにハマる人とハマらない人の温度差がすごい。私もそうです。
私との相性はこんな感じ
ドストライク
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ストライク
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ハマらずwww.frederica-movie-review.com
本作はどうなりますかね。
ここから先は 劇場 の感想です。ネタバレしてます！！
劇場 - ネタバレ感想 ( 70 / 100 )
キャラクターと俳優
永田 - 山﨑賢人さん
夢追い系のクズ。
けど、気持ちわかるんだよねえ。エヴァンゲリオンのミサトさんが一言で色っぽくまとめています。
「あなた、人の事には興味ないもの。そのくせ寂しがる」
沙希 - 松岡茉優さん
「夢を追う男」を支えることを自身のアイデンティティにしてしまった女性。
相手が才能があったり、関係性の初期に舞台が大成功という思い出補正があって、ずるずる２０代の全てを突っ込んでしまいました。
野原 - 寛一郎さん
佐藤浩市さんの息子さん。
佐藤浩市さんの息子さん（二度目）。
、、、、だから何ですかねー、、、、主演扱いなんですよ。
順位をつけるなら、伊藤沙莉さんの方が上じゃない？
前の出演作も親父さんと一緒に出てきて、意味がないキャラでした。何かの力が働いたんですかねー。
主役かと思いきや、親も子も重要キャラでさえなかった佐藤親子
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青山 - 伊藤沙莉さん
腕のある女優さんだと思いますが、そんなことよりもキャラが立ちすぎちゃってもう....
前の映画で登場シーンは一瞬で、ストーリーと全く関係なく主人公たちに毒を吐いて消えていきました。
ハライチの岩井勇気さんが、主演したNHKドラマでアドリブが言えなかったシーンに落ち込んでいたら相手方が独り言で「チャップリン」といったのが聞こえたそうです。それが伊藤沙莉さんでした。
最近までお兄さんを養ってたそうです。本作のテーマともろ被りしてますね。劇中では青山が、永田に「別れてあげた方がいい」と言っててちょっと笑っちゃいました。
聞こえなくてもいいはずの「リア充が！」がはっきり聞こえた一週間フレンズ。
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主演ドラマのこと。伊藤沙莉のターン！も入っています。
伊藤沙莉さんがスマフォをいじってた時の話が好きです。
オズワルドさんが引っ越ししていったそうです。
鬼引っ越しが完了しました。バキバキです。
— オズワルド伊藤 (@ozwalditou) 2020年7月10日
同時に、長年に渡った妹の扶養を外れることとなりました。またすぐ会うんだろうけども。
妹よ。
本当にお世話になりました。
本当に幸あれ。
本当にありがとうございました。
本当に仕送り期待してます。
これからも兄妹共々よろしくお願いします！ pic.twitter.com/EQcrHqhcVu
物語の感想
調子乗っている方が振り返るときは大体遅い
永田は沙希のやさしさに全力で甘え、その上にあぐらをかきました。そのうえで、座りごこちが悪いとさえ思ってました。最低ですね。
沙希がいるときは（寝ていたとしても）居心地の悪さを感じ、沙希がバイトに行ってからやっと一息つける。生活を全乗っかりしているくせにね。
永田が沙希を見るときは沙希が永田を見れなくなった時だけです。沙希が笑っているときは見ない。本人の言を使うとまぶしくてうっとうしくて見れない。
クズな永田が憎めないのは、ほとんどの男がこの側面を持っているから
永田には分かりやすいクズの外的要因（酒・女・博打など）がなく、沙希との関係性のクズさだけに特化しています。
永田ほど才能もツラもないのでモテませんが、私も同じような感じです。すごくシンパシーを感じたんですが、よく考えると男はみんな持っているところかもしれません。
- 友達が新婚だったころ言っていたこと。奥さんの方が先に家を出るので、毎日手をつないで駅まで送っていたそうな。んで、家に戻ってから自分が出るまでの時間が至福の時間だったそうな。
- 家を建てるときに書斎という名のパーソナルスペースが欲しくなる
- 酒飲んで遅くなった日は寝ててほしい。起きて待っててほしくない（←これを女性に話したら「そうかなぁ、私は待っててほしい」と言われた。男女の決定的な違い？）
永田は度を越していたかもしれないけどね。
沙希のアイデンティティ。twitterの感想との齟齬
物語のテーマと考えるか、とってつけたどんでん返しと考えるかは微妙なところですが、引っ越しをしているとき沙希は「東京にいれたのは永田のおかげ」と言います。
沙希が田舎に帰るときの引っ越しで永田は「好きにしたらいいよ」と言います。
感想をなんとなくtwitterで眺めてたら、このシーンで始めて永田が沙希の願いをかなえたと感動しているツィートがありました。ごめん、私の意見は違う。
永田は沙希に強要したことは一度もありません。（光熱費を拒否ったことはあるけど）。永田の自分勝手なふるまいを沙希がひたすら笑って許してきたんです。自分を見てくれない永田に振り向いてくれるように頑張る沙希。けど永田は振り向かないドコロが増長する。いっそ浮気でもされれば踏ん切りがつくかもしれないけど女の影はない。沙希は壊れてしまいました。
その沙希が地元に帰ることを丁寧に説明します。沙希は永田に「行くな」なり「一緒にいたい」なりを言ってほしかった。でも永田は「好きにしたらいいよ」と好意的な言葉で突き放しました。東京にいたアイデンティティは永田だったのに、沙希の思いは届いていませんでした。沙希が東京にいた２０代が意味のないものになってしまいました。
バットエンドですよ。
又吉直樹さんの周囲にいっぱいいたんですかね。
売れない芸人を支える女。この売れない芸人が売れて結婚すれば美談です。そっちの話はたくさんでてきますね。アンタッチャブルのザキヤマさんはこうだったそうですね。
その美談の陰に沙希のような女性がたくさんいるんでしょうね。又吉さんの周囲にたくさんそういう方がいたのかもしれないでね。もちろん又吉さん自身も。
沙希のような女性
ずっと笑っていてくれる女性。二人だけ知っています。思慮が足らない人が見れば「悩みがなさそう」とか言われてしまうけど、それさえも笑って吹き飛ばす女性。
明るい人でも悩むことがあったり弱いところがあったりしてそれをぽろっと表に出してしまいますが、その方々は一切見せませんでした。
もちろん、私との関係性が変われば、彼女たちの別の面が出てくるのかもしれませんが。
一人は職場にいた女性。
ずっと笑ってたんですよね。ドキュメントも一級品を作ってくるからアホなわけでもない。でもずっと笑っている。
今でも定期的に飲んでいます。早くコロナ禍が終わらないかなぁ。
一人はアイドル
こっちは私との関係性が変わるわけがないわな(笑)
常に笑っていて難しいことを考えている雰囲気を一切出さない。「こう見える私だって悩むことがある」みたいなことは一切言わない。
闇を感じさせないで明るく笑い続ける斉藤優里さんが大好きです
劇場 のベストシーン
映画のキモ
沙希がもらってきた原付で遊んでいるのに沙希を無視する永田
その後、沙希にフォローを入れる永田
この映画はこれの繰り返しでした。
永田のクズっぷりが明確に出ていて、永田の痛みが伝わってきたシーン。ま、永田の痛みは自己満足でしかないんですけどね。
冗談
猿の仮面かぶっておどける永田
こんなことで簡単に笑っている人を笑っているうちに幸せにしないとね。
きれい・かわいい・色っぽい
はっきりとしたエロシーンなかったですね。
一番は
高校生の永田が校内でたむろっているときに歩いてきた女子高生の足
よい大根足でした。５年後にはすんげー綺麗になってそうな脚でした。
タグと評判
タイトル:-劇場-
監督：-行定勲さん-
脚本：-蓬莱竜太さん-
俳優：-山﨑賢人さん- -松岡茉優さん- -寛一郎さん- -伊藤沙莉さん-
劇場 の評判
***/5.0 （yahoo映画 2020/**/**）
その他
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私のこと
上に書いたけど、長すぎたのでカットした自分語り。
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話がそれます。私としては＆最近の私
- 相手がちょっとでも私のパーソナルなことを言うと居心地が悪くなる。相手としては仲良くなって冗談を言うとか「知っているよ！」という仲の良さの確認だと思う。が、最近の私には、下に見られたとか「お前のことはわかっている」というマウントに感じてしまう。書いてて痛々しい
- 良くしてくれる人に対して、どう対応していいか分からなくなり反応が悪くなり、ひどくなると邪険に扱うようになる。
- コロナ禍でテレワークになり人に接しない日が珍しくなくなった中で、自分の世界が狭くなっていっているのが分かる。コンビニのレジが頭を下げないだけでカチンと来るのは明らかにおかしい。知らない店のドアを当たり前に開けて酒飲んでたのに今はできてない
- 仕事なんかで頼ってきてくれる人を、「俺と同じことができるはずなのに俺にやらせて楽しようとすんじゃねえ」と変換する（これは本作と関係ないですね）
私は永田のような才能もないし、上記のようにおかしなベクトルへのプライドが高くなってしまっているので、癇癪持ちの偏屈独居老人まっしぐらの道を歩いているんだけど。
