こんにちは。フレデリカです。
笑いながら見てました。
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の見どころポイント
- 男は女の手のひらで転がってます。「わたしもー!」
- 後出し設定が違和感なく入ってくる
- 地獄のセットの安っぽさは、わざだと思う
- 映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の見どころポイント
- 映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は
- 十王の審理*1
- グダグダの切りかたと本題の戻し方
- 地獄のライブハウスっぽい安っぽさ
- 男は女にゃかなわない1.ひろ美(森川葵さん)
- 女にゃ男はかなわない2.なおみ(尾野真千子さん)
- すっと切り替わった本題
- ギャラクシー街道との違い
- 地獄の種類
- 映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のCAST
- 映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のまとめ
- 映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のベストシーン
- 映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の評判
ほいでは『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のネタバレ感想です。
個人的な神曲
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は
修学旅行中の事故で地獄に落ちた大助(神木隆之介さん)は、一人で落ちた理由を勘違いと鬼のキラーK(長瀬智也さん)の私怨であることを知る。
まだ好きなあの子とキスもしていない!大助はどうにかして現世に戻ろうとする。繰り返す畜生道の中で、キラーKこと小林さんが残してきたものを知る。
脚本を書いた宮藤官九郎さんはグダグダな流れが好きだけどクドすぎると飽きられるから話を戻している、って感じがしました。話は進行させるので、グダグダ感が好きな人は画面の端の置いておくので楽しんでください。みたいな。
クレジットの最初に出てきて来るほどの脚本家として、なんとなくギャラクシー街道と並べてみてました。地獄のチープさも手伝ってギャラクシー街道の店内と同じ匂いがしたんだよね。
一番の違いは、上に書いたように、グダグダ感を前に持ってこないで、ストーリーはストーリーとして進めたことが違いかなぁ。
本作は宮藤官九郎さんの絶好調期の作品となるだろうし、ギャラクシー街道は三谷さんにとっては少し下がり気味の時期の作品になるので、あんまり比べてもしょうがないかもしれないけどね。
十王の審理*1
畜生道ばっかりで修羅道や餓鬼道に落ちるシーンや人がないのはちょっと残念でした。閻魔大王の裁判のバランスがおかしく感じちゃったんだよね。脇役で、その後の彼を見た者はいないでもいいから修羅道や餓鬼道に行く人を見せてくれたら裁判のバランスが良かったかも。
見終わって考えてみると、時間が進んでくれるのはありがたかったかも。地獄の一週間は現世で10年(だっけ?)という後出しでしたが、時間が進まずに死んだ時間に毎回戻れるというタイムリープだったら、食傷気味になってたので見るのがつらかったかもしれません。
- 一度目はインコになりました。弟さんが日常の処理をしていたのは仕方ないとして(笑)。
- 二回目はザリガニ。ボケているうちに終わったように見えましたが、シニガミ(尾野真千子さん)に子供がいることが判明して、キラーKがストーリーテラーから主題に躍り出ました。
- 三回目はオットセイになって、大人になったひろ美(宮沢りえさん)に会って希望が湧きました。が、この辺りで現世に戻ったところでどうなるもんでもなく、この後どうするのかがちょっとよぎりました。
- 四回目はカマキリ。よくわからないけど、話を引っ張ってきた一つのまとまった気がしたんだよね。青少年の夢がどういう形であれ達成されたというか。
あ、カマキリは交尾中にメスはオスを食べちゃうそうですよ。
→必ずしもそうではないらしいカマキリのオスは交尾中に必ずメスに殺されるの... - 昆虫 | Yahoo!知恵袋
それとザリガニとカマキリを挟んでくれたおかげで哺乳類縛りのご都合主義観がなくなった気がします。 - 五回目は犬。カクカクしているときの姿は宮沢りえさんの全身像を見せませんでした。ナマくなっちゃう?
- 六回目は人間。感動的に見送ってどうすんのかなと思ってたら、そうきましたか。ええ、毎回ちょっとだけゴメンと思ってた時期が俺にもありました。
グダグダの切りかたと本題の戻し方
色々と小ボケが差し込まれたり、ちょっとだけ広げようとしてますが、結構な勢いで、結構な数をぶった切ってます(笑)。鬼フォン鬼パッドとかゴリラ3回転生とかね。テンドンで押したいパーツもあるだろうに、しつこくなかったです。
片桐仁さんも出演してますが、TBSラジオのエレ片で一切触れてないなぁ、、、。
地獄のライブハウスっぽい安っぽさ
地獄の背景が妙に安っぽかったです。ライブハウスなんかで見る手作り感がありました。その分、現世フェーズがまぶしかった!
畜生道で復活するルートが
作り物の圧迫感のある地獄 → 狭いトイレ → 明るい広い現世の世界
と段階を踏んでいるんですね。(狙ったのか分からないのです)
ザリガニになった時も無理やり外まで出ておばあちゃんに踏まれているし。
男は女にゃかなわない1.ひろ美(森川葵さん)
たまたま通り過ぎたってウソもひろ美もわかっていたんですかね?
神社の境内での嘘も修学旅行の夜のキス未遂も安産祈願も自分を思う気持ちとして受け止めてくれました。ちょっと気持ちがずれれば変質者で生理的に受け付けない人になっちゃうけどね。
大助が大事にしていた記憶の「わたしもー!」の前後が分かった時のかわいさね。大助との思い出にもならない思い出を胸にしながら次の恋をして結婚してるけど、もらった安産祈願を大事に持っている。
素敵な女性でした。
男の子の頑張りに応えて、自分も勇気を出す女の子。最後は女の子に押され気味。
ま、修学旅行の夜のことはありえないんけどね。あんだけの侵入者がいて女性部屋が騒がないわけがないし、それ以前に修学旅行の夜にあんなに素直に寝る生徒は多くないだろうし。
女にゃ男はかなわない2.なおみ(尾野真千子さん)
「この人は自分に対してかっこつけている」。それがうれしくて音楽のことが分かっていないのに、小林に笑っていた子。
目の前にチャンスが来たのに言い訳した小林の前から姿を消しました。でも戻る気だったんですかね。おなかに赤ちゃんがいて、それを小林に知らせていたわけだし。
小林が死んだときCDは無傷で残っているからそれを聞いたはず。ずっとスタジオやそこで息子と二人で生きてきました。だからこそ天国で拍手をしたのでしょう。
すっと切り替わった本題
ちょっと書きましたが、地獄の一週間は10年の時、「明日の自由時間にかけている!」が早めに意味をなさなくなりました。どうするのかなと思っていたら、気が付いたらキラーKの無念の歌を届けるってことが大きくなっていました。
キラーKの彼女と息子に歌を届けるために天国に行き、地獄に戻ってくる。
んで、最後にちゃんと大助フェーズを完結させている。見事でした。
何?なぜインコになったのかひろ美の姿が行ったり来たりしていてどういうことかわからない?ここまで来たら細かいことはいいんだよ!
ギャラクシー街道との違い
一番の違いはグダグダをスパッと切っているところかなぁ。
グダグダを深々とばっさりと
小ネタを深く掘るという笑いがあります。
ギャラクシー街道はそれを奥底まで掘っていました。飽きちゃっている人はどうでもいい部分です。一言でいえば「しつこい」という感想にしかなりません。
TOO YOUNG TO DIEはバッサリ切っています。
グダグダがちょうどよかった作品。私はHKをおススメしたいので本作の点数をちょいだけ低めにしました
ちょっと下品な笑いの取り方
笑いを誘うために社会的に弱かったり評価が低い立場に甘んじている人を毒舌でバッサリすることがあります。私もあります。
ギャラクシー街道の笑いがそれが大半を超えていました。その立場にいる人は笑えないし、その立場にいない人だって「おっと辛口だね」とニヤリとはするだろうけど、多すぎると笑えなくなりますよ。
TOO YOUNG TO DIEはないことはありませんが、多くはありませんでした。舞台が地獄なのにね、人の特徴を侮辱する笑いがなかったよ。
一個大きくあったのはじゅんこ(皆川猿時さん)をドブスと言っている五分ぐらいかな?大柄な男性を女装させて「恋する乙女」にさせていたので嫌な感じはしませんでした。
ヒロインの輝かせ方
ギャラクシー街道の一番納得いかないのは、綾瀬はるかさんが一番輝いていたのがCMの中だったってことです。
TOO YOUNG TO DIEは最初にふった「わたしもー!」が最後に「私のこと好きでしょ」に続く「わたしもー!」だったと知った時の森川葵さんね。かわいかったよ。
積み重ねの話
三谷幸喜さんが脚本でトップだった時期が確かにありました。宮藤官九郎さんはその作品に触れて、応用したりひねったりしていると思うんです。
簡単に言えば、前の世代があったからこそ今の世代が輝くって話なんです。私の「グダグダをばっさり切っているのがいい」という感覚は、「グダグダを楽しんで笑っていた時期があった」ので食傷気味ということがあると思います。
グダグダの使い方は歴史があるのかもしれません
- 理路整然と話が進む時代
- わき道にそれてグダグダする時代
- わき道にそれてグダグダするが、グダグダの内容が面白い時代(三谷さんが得意なところ?アニメ銀魂でもよくやってます)
- わき道にそれてグダグダし始めたのをばっさり切って話を進ませる時代(TOO YOUNG TO DIEや変態仮面の手法)
私は3の世代で、それを裏切ってくる4を面白がっているのかもしれません。
前の世代の定番を裏切るからこそ今の世代の笑いや面白があることがあると思います。ですが三谷さんが今の時代に対応できないと思いたくはありません。
二人とも私にはない才能豊かな方々だし面白いものを作ってほしいなぁ*2
地獄の種類
地獄の官吏官が主人公。閻魔大王もいとわないドSです。
元ネタは神曲かと思ったけど、違うね。
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のCAST
公式ホームページのキャスト一覧はびっくりするぐらい使いにくいです。酔った。
- キラーK:長瀬智也さん
振り切った役が楽しそうでした - 大助:神木隆之介さん
- なおみ:尾野真千子さん
シニガミから彼氏の隣で夢を見る彼女から一人息子を育てるお母さんまで。最後は天国で拍手。演じ分けがすごかったなぁ。 - ひろ美:森川葵さん
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- COZY:桐谷健太さん
- 邪子:清野菜名さん
- じゅんこ:皆川猿時さん
安心して悪口を言える人。「ドブス」は私にとって新しい言葉ではないです。伊集院さんのラジオでいつも聞いている言葉です。 - 修羅:シシド・カフカさん
- 松浦:古舘寛治さん
他の人々とは違う存在感だった人。あの落ち着いた大人が女子風呂動画に固執してたのが面白かった。不倫相手がひろ美って言い出すかと思ってドキドキしてたよ - 鬼姫:清さん
【本日公開】宮藤官九郎さん監督・脚本の映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』に出演しています。地獄最凶ガールズバンド"デビルハラスメント"のベース"鬼姫"役です。絶対観てください!!#トゥーヤング pic.twitter.com/gAVEcncHvq
— 清 a.k.a 鬼姫 (@kiyoshi_1031) 2016年6月25日 - えんま校長:古田新太さん
校長先生なんだ、、、、。 - 手塚ひろ美:宮沢りえさん
- 大助の母・よしえ:坂井真紀さん
息子の一人H現場を見ちゃう人。お互いに人生に残る修羅場。 - 仏:荒川良々さん/神:瑛蓮さん
あれは天使とかだと思ってたんですが、神様と仏様だったのか、、、。 - ジゴロック挑戦者:野村義男さん、ゴンゾーさん
ターミネーターっぽく消えていきました(笑)
- じゅんこAB:マーティ・フリードマンさん/ROLLYさん
豪華すぎゃせんかい!?
- 地獄の軽音楽部:快速東京
- 緑鬼:ジャスティス岩倉さん
ジャスティスが全部持って行ったDVDです
- 鬼野:片桐仁さん
片桐さん!エレカタの扱われ方っぽい!
ちなみに現在、『鬼Phone』『鬼Pad』は名古屋にあります。
— 片桐仁なう (@JinKatagiri_now) 2016年6月25日
イオンモール名古屋茶屋2階『イオンホール』で開催中の『ギリ展』だす。
制作中の『鬼phone』#ギリ展 pic.twitter.com/kj2wdxvCd2
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のまとめ
- ひろ美となおみの生きる力と包むやさしさ。「わたしもー!」
- 天道に行く直前のでたらめさな盛り上がり方
- Hコードのために指を無理やり引っ張られる片桐さん
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』のベストシーン
神社の境内でひろ美に話しかけた大助がギターケースにギターが入っているふりをするために体をゆすってごまかしているところ。頑張れ男の子!
(全部分かっているのに、気づいてないふりして付き合ってます)
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の評判
二極化してて、平均して星は三つ前後の状態。
星の高い人は「信者」っぽい人が多いのは気になるけどね^^;