後半に入るころに尿意を催したけど、最後まで頑張るほど面白かった。けど、尿意を忘れるほどじゃなかった。エンディング曲の最中に席を立たせてもらいました。
仮面病棟
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:坂口健太郎さん 永野芽郁さん 内田理央さん 笠松将さん 藤本泉さん 髙嶋政伸さん
- 監督:木村ひさしさん
- 脚本:知念実希人さん
- 公開日:2020.03.06
- ジャンル:青春
- 上演時間:114分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
その日、病院は仮面の凶悪犯に占拠された。閉じ込められたのは、一夜限りの当直医の速水と凶悪犯に撃たれた女子大生の瞳。密室と化した病院から脱出を試みる2人は、次々と不可解な異変に遭遇する。入院記録のない患者、警察に通報しない院長とスタッフ、隠された病室、あるはずのない最新の手術室、凶悪犯の不可解な目的……。この病院には、何かある――。病院≪なぞ≫の仮面に隠された、国家をも巻き込む<衝撃の真実>とは!?
監督は木村尚さん。私としては初めましてです。
もともとテレビドラマ畑の人で、TBSで刑事ものやサスペンスモノをとってますね。99.9とかTRICKとか
映画に進出したのは最近みたいです。
仮面病棟の原作は小説ですが、珍しく原作既読です。でもちゃんと覚えてないなぁ。面白くて一気に読んだのだけ覚えているんだけどね。
原作のレビュー書いてました。それほど作者を信用できずに読み進めたみたいです。
www.frederica-movie-review.com
ここから先は 仮面病棟 の感想です。ネタバレしてます!!
仮面病棟 - ネタバレ感想 ( 84 / 100 )
キャラクターと俳優
速水秀悟 - 坂口健太郎さん
能力の高い善人。こういう人になりたかったよ。
川崎瞳 - 永野芽郁さん
目がでっかい。
あの銃痕っておかしくないかい?腹に斜めに入っているんですけど。
真正面から撃たれたら銃弾は体にまっすぐに入っていくよなぁ。
銃口を見極めて撃つ瞬間に身をよじってよけようとしたらよけきれなかった。みたいな銃痕でした。
佐々木香 - 内田理央さん
医院長とは男女の関係かと思いましたが、違うかな。チューしてなかったもんね。
宮田勝仁 - 笠松将さん
何度となく人に銃を向けていますが「この人、撃ちたくないんだろうなあ」が見ている側に伝わってきたのは見事でした。
ま、コンビニ強盗が撃っちゃった相手を病院に連れてきて「治療しろ」っていうのもおかしな話ですが。
小堺洋子 - 藤本泉さん
奇麗でした。
田所三郎 - 髙嶋政伸さん
肝っ玉の小さいラスボス。ラスボス化する背景が見事に描かれてました。
物語の感想
バックボーンに目をつぶれれば面白い
どうしても呑み込めなかった初期設定が三つあります
- 救急の妹を受け入れなかった病院で働き続けられるもんかい?
- その病院に恋人だった後輩を斡旋できるもんかい?
- 斡旋されて宿直バイトを受けられるものかい?
救急が受けられなかったこと自体はひょっとしたら「仕方がない」と納めるべきかもしれない。
病院を恨むのは筋違いなのかもしれないし、お医者様は「恨むことはしない」と気持ちを制御できるかもしれない。
でも積極的に田所病院に接していくのは絶対におかしい。
頭は制御できても、気持ちはそうじゃない。だから「田所病院に何かしようとは思わないけど自分は距離を置く」。これが最大限の譲歩なんじゃないの?
なんで、先輩は田所病院で働き続けているの?なんで妹の恋人を斡旋できるの?なんで受けて宿直バイトができるの?
私には分からない理屈と常識が、お医者さん業界にはあるのかもしれないけど飲み込めなかったなぁ。
んでこの飲み込めてない初期設定として忘れていいのではなく、ちょくちょく顔を出す。院長が速水を糾弾するときに使ったり、速水がピエロの正体を小堺と考えた理由になったり。
原作もこんな設定だったっけ?覚えてないけど、こんなおかしな設定だったら覚えていると思うんだけどなぁ。
ちょっと調べたら、妹さんの件は映画版で追加した設定らしい。だよなぁ、さすがに覚えていないわけないよなぁ。
過不足のないぴったりのエンタメ映画
間延びしているところも説明不測のところもなく、上映時間ぴったりの映画でした。
一見、医療の闇を扱っているように見えますが、舞台の仕掛けとして使っているだけで世論に一石を投じる気はない見事なエンタメ映画でした。
話が展開していくスピード、見ている側を冷静させないテンション、川崎瞳のケリの付け方。集中できました。見終わった後に「あー楽しかった」といえる映画でした。
原作と比べて説明が多かったのはメディアの違い?
原作は道中のトリックを説明していません。川崎瞳が現場から痕跡ごと存在を消した描写だけで終わってたと思います。
原作は小説特有の気持ち悪い余韻を残して終わってました。すべてのことの裏の部分を説明されても長いし興ざめしちゃうしね。医院長の登場時にピエロの後ろにいたのにピエロが気づいた点の解説が顕著でした。映画の文法では数秒だから描ける。だけど小説だと十数行になり、冗長になりすぎる。
この辺はメディアの違いかもしれませんね。
原作からのプラスαの部分に震えが来ちゃった「ちょっと仕事を辞めてくる」
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原作と違いを出そうとしてわけわからなくなっちゃった「私が殺人犯です」
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映画の文法で原作の上質な余韻を全部つぶした「イニシエーション・ラブ」
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なんか文句ばっかり言ってるな、、、、面白かったんですけどね。楽しい時間を過ごさせてもらったというか。
仮面病棟 のベストシーン
映画のキモ
医院長のラスボス化。
病院の秘密を知られたところでのラスボス化ではなく、絶望の淵に立ってからの逆切れラスボス化でした。
ラスボス化する要素が全部そろった後に時間をおいてからのラスボス化は深みがありました。
冗談
監禁場所つくりにしては雑なエレベーター
ことあるごとに「犯人が上に行ったんだろ?2Fにエレベーター呼んで1Fに降りちゃえばいいんじゃないの?」って思ってた。
1Fでピエロがいるところがエレベーターの前じゃないってのも違和感あったなぁ。見張ってないと逃げちゃうじゃん。
そー考えるとカーテンを二つつなげれば2Fの窓から出れるんじゃない?精神病院だった名残で窓には鉄格子があったのかもしれないし、逃げたかったのは速水だけだったのかもしれないけどさ。
きれい・かわいい・色っぽい
助手席でほほ笑む小堺洋子(藤本泉さん)
「幸せへ一直線感」があってすごくきれいでした。
タグと評判
タイトル:-仮面病棟-
監督:-木村ひさしさん-
脚本:-知念実希人さん-
俳優:-坂口健太郎さん- -永野芽郁さん- -内田理央さん- -笠松将さん- -藤本泉さん- -髙嶋政伸さん-
仮面病棟 の評判
3.65/5.0 (yahoo映画 2020/03/17)
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